相手の方はあーちさんのことが本当に好きで、大切にしたいからホテルまで行ったにも関わらず手を出さなかったのではないでしょうか。ただ単に性欲を満たすのが目的なら、あーちさんが未経験だろうが何だろうが男の人は手を出すケースが多いのではと思います。だからもう少し相手の方の気持ちを信じて差し上げれば良いのではないでしょうか。今回のエピソードだけ見れば、とても素敵な方だと思いますよ。

こんばんは。

相手の方のそちらへの意識について私の印象を言えば、某かあーちさんに異性として好意があり、そしてより親しく接し距離を縮めたいと思っている。単なる遊び相手、ではなく飽くまで節度を保ったお付き合いをしたい。結婚、まではどうかは分かりませんが兎も角あーちさんを大切に想い、最大限の誠意を示していると思います。

普通ならホテルに誘い、応じた時点で「何もない」事はないし、率直に関係を持つ筈です。本当に寝るだけ、就寝を満たす為だけに利用するのであればシングルのビジネスホテルなりカプセルホテルで済ますか、そもそも自宅にそのまま帰るでしょう。

意識して気があるから、脈があるからこそ思わせぶりな態度を取ったのだと私は有態に思います。では何故「手を出さず」にそのまま横になったのか。それは恐らくあーちさんを「大事」に思うが故の気遣い、配慮だったのではないでしょうか。それだけ真摯に応じていて、きっとあーちさんにも彼の真剣な想いを理解して貰いたい。そう考えても私には殊更不自然には思えません。あーちさんは如何でしょうか。

あーちさんは文面で色々と未経験だと仰られていましたが、その如何にも慣れていない、余裕のないある種の狼狽なり焦りが先方にかなり明瞭なかたちで伝わった可能性もあります。端的にそのあーちさんの「あたふた感」（失礼）を汲み取り察して、敢えて精神的なモラトリアムを設けた。それにアルコールも入っていたので曖昧な記憶や感覚のまま一方的に好きにする態度も良しとしなかった。まあ、あーちさんに対しては飽くまで「紳士」を貫き通したいし、実際に表した。それ自体が彼の心づくしの「好意」そのもの、と言えます。

「あわよくば」という俗にいう下心があれば、本能に正直な男性にしてみれば寧ろ勿怪の幸い。本当に遠慮会釈なくあーちさんに迫るでしょう。その方が良かった。と言うのであれば確かに失望はしますし、当てが外れた話ですが、あーちさんのお気持ちは勿論違うでしょう。

あーちさんは少なくとも文面から察しますに既にその彼の事を素直に好き、好きになっているのだと思います。ただあーちさんにとっては彼の態度があーちさんを案じ切実に愛おしく想うが故の自重と言うより、「煮え切らない」中途半端な反応に見えてしまっている。だからこそ歯がゆいしもどかしい、と。

まあ確かに当事者本人に直に聞いてみない限りは実情も本心も分かりません。私が述べた意見も私個人の見解であり、ひとつの解釈に過ぎない。そもそも相手が同性であれ異性であれ、「人の気持ち」はそうそう簡単に分かりませんね。概ねその発言や行動、相手の一挙手一投足から気持ちや感情を推察しつつ応じるより他に基本的に方法はありません。気持ちそのものをストレートに伝える場合もありますが、こちらもそう都合よく起こりも生じもしないでしょう。

「分かりやすく言って欲しい、伝えて欲しい」。普通は誰もが思い求める要望ですしあーちさんも例外ではないでしょう。じゃあ、ならば。あーちさんは例えばこちらの掲示板で述べた内容をそっくりそのままその彼に「伝える」事は出来ますか。という質問は如何にも意地が悪いですね。出来ないからそもそもこちらに恋愛相談という形で寄せた。余程仲の良いお友達にその旨を告げ相談するとしても「当事者を回避」するという意味においては然して違いはないし、どちらにしても同じですね。この恋愛相談の記事にしてもLINEでの会話にしても本質的な差はない。

つまりそれは相手にしてみても「同じ」とも考えられる訳です。「あーちさんの気持ち（本心）がいまひとつ良く分からない」為にあれこれと考えあぐね、つい及び腰になってしまう。その場限りの、身体だけの刹那の関係とは思いたくも思われたくもなく、況して軽率な人間だと決め付けられたくない。大人の余裕も見せたいし、あーちさん自身の身も案じている。諸々の意識が実際に取った行動に対してすこし身勝手で矛盾しているな、とも自省し苦笑いしていないとも言い切れない。

要するにあーちさんと同じく、相手の方も「ごちゃごちゃ」と考えて挙げ句、尻切れトンボな対応に終始してしまっている。

「本当は好きなのに本心を知られたくない故に意地悪をする」のは小学生（男子）の典型的な行動の例、と言われますが彼の目下の行動と照合するに似ている・・・と言えば似ていますね。何となくはぐらかしたり、素っ気ない振りをしたり。一端の大人でも自分自身の感情に戸惑ったり振り回されたり、こじらせる時もきっとあるのでしょう。特に参考にはなりませんが、因みに私は始終あります。

一つだけ確実に断言して良い事は、あーちさんに対し兎も角、「大事にしよう」という心構えに基づく自制心を持っている、という事です。その場限りだとは決して思っていない誠実な好意を抱いている。

後はあーちさんの判断だけなのではないでしょうか。吊り橋効果、すなわち思い込み勘違いの類との一蹴は楽と言えば楽な割り切りですが、ならば少し日を置いて、あーちさんの心と頭が「落ち着いた」時に改めて彼について再考し、ご自身の気持ちを反芻してみて下さい。

その時まだ「好き」だとはっきりと自覚されるのであれば、それが如何なる状況に惑わされず騙されていない極めて素直なあーちさんの本心だと言う事です。

その上で相手にご自身のお気持ちを伝え、明瞭な答えを聞き出す。私の思うベストなあーちさんの振る舞いです。すぱっと言い切って、それでもまだハッキリしない曖昧な態度を崩さないのであればきっぱり袂を分かちましょう。

“悩む事”、は悪いとは思わないし寧ろ当然で自然です。けれど“引き摺る事”はあまり良いとは思えないしちょっと情けない。悩むだけ悩んだ後は歯切れよくぴしっとケリを付ける女性、は中々にかっこ良く素敵だと私は思いますよ（それでも引き摺ってしまう場合は往々にしてありますけど）。

お節介ながら私からも一言。「何があっても（起こっても）良い」のではなく、先ずはあーちさんがご自身を充分に大事になさって下さいね。確かに二十歳を過ぎ尚且つ社会人である以上、あーちさんは立派な大人であり、自己責任のもと行動半径の自由度も比して増します。だからこそ自らを律し慎む気持ちを自覚し、弁え、戒める務めがある。と、私は思います。

身も心も委ねて差し支えない恋愛は飽くまで「安心と安全」ありき。お互いの同意と信頼あってこその話です。「痛みを伴う」経験はわざわざ危ない目に迂闊に会う事ではない筈ですから。

あーちさんにとって望ましい結果に繋がるよう、私もこちらから心より祈り、そして応援しています。