こんばんは。

さいきん耳にするいわゆるLGBT。母体の受ける強いストレスなどで、受精後のホルモンバランスの崩れ、異常によって性同一障害が起こると聞いた覚えはあります。６週から８週の間に男性ホルモンの足りない男の胎児はゲイとなり、男性ホルモンの過剰な女の胎児はレズビアンとなる。

ほぼ先天的な生理的要因によって左右される、本人の意向や意識とは全く関わりなく根付いた性的指向。謎めいた人、人間のしくみ、と一言で済ます事のできない心と体の不一致。当事者でない限り、到底分かり得ない悩みです。間接、直接を問わず、謂れの無い偏見や誹謗中傷に心を痛めた事もきっとおありだと思います。

いまは行政の一環として自治体の支援もありますから、以前に比べぐっと道が開かれていますね（ただ日本では同性愛者に対し欧米に比べ寛容であるとか）。ご存じのように渋谷区や世田谷区でも、同性カップルの婚姻に相当する関係を公に認める文書の発行の実現が果たされました。

活発化するLGBTへの社会的な認知と理解を目指す取り組み。「生活環境」が整えらえた現状に込める該当する方々の希望。それも「相手」あってこそ、相互の意志の同意が前提となりますね。懸想する、思い慕う相手の方の「性的指向」によって結果が変わってしまう。振る、振られる云々の水準でもない事なんですね。中々お辛い、と思います。

出鼻をくじくような話でとても申し訳ないんですが、今の意中の方がおなじ性的指向を持たない場合。一般的なヘテロセクシャル、つまり異性愛者である時点でほとんど希望が叶わなくなる。勿論、タピオカさんも憂慮されているでしょう。ともかく足場がないと一歩すら踏み出せません。短めに纏められているので詳細は分からないんですけど、お相手はおなじ職場の方なのでしょうか。それともなにか通院時に知り合われたのか。

前者の場合、無難な足場、足固めの為に先ず遠回しに世間話、一般論の延長線で聞いてみるのは如何でしょうね。例えば「さいきん、ニュースでも一般的な話題になっているけど、同性愛ってどう思う」と切り出して伺う。その後にさりげなく「私は偏見はない」と断りを入れておきます。その際の相手の反応が一応の指針にはなると思います。

真相の聞き出しも相応の勇気を伴うかもしれませんが、相手の方の性に纏わる価値観、性的指向について把握する段取りは避けられません。後者に関してはそう気軽に話しかける場も機会も持てず更なる困難は予想されますが・・・。

ハードルは残念ながら、低いとは言えません。相手に通じない（通じ難い）片思い、という観点からは他の状況と然したる違いはありませんし、歯がゆい気持ちに変わりもない。意中の方が仮にタピオカさんの事情を知ったとき、同調と理解は示すとは思います。それはでも「同意」に繋がる保証ではありません。

本当に難しく、デリケートな事情だな、と改めて私は思いました。「どうしたらいいのか」は、その女性との今後にたいする不安か、それともご自身のおかれる立場への懸念か。或いはその双方が入り乱れて渾然となさっているのでしょうか。私も残念ながら、これ以上は言及は出来ません。

これもご存じと思いますが、同じ境遇の方々の交流を支援する団体、NPO法人もありますから、相談を兼ねてお訪ねしてみるのもひとつの解決策だと思います。

タピオカさんの気持ちが、出来るなら通じますように。