こんばんは。

同じグループに属して友好的な関係を取り合えずは築いている。るるさんはその相手の方の事が好き、はっきりした好意を抱いているけれど、はっきりと相手に述べ伝えてはいない。つまり現状、少なくとも「表向き」は他の方、と同じ意識を貫き維持されている・・・いや「いた」ですか。

少々添えられた「色」は「二人で飲み」に行く、個人的な交流を実際に果たされている事、ですね。るるさんはその時点でも「充分満足されて」いた。私もすこし似た経験があるので、お気持ちは分かります。

「満足」に違いはないし、色々と高揚感を得ているるるさんとるるさんの想い、は「終わって」はいないんですよね。そこ、その時点で自己完結されてはいない。どこか、場合によってはかなり明瞭に「その先」を求め望んでいる。それが多分「もやもや」の正体のひとつ、だと私は思います。

何方が言ったか「人生には３つの坂がある。“上り坂”と“下り坂”。そして“真坂”」だとか。上り下りを繰り返し（恐らくはるるさんの心中で）そしてるるさんにとって「まさか」の状況が訪れてしまった・・・訳ですね。

夫々の「坂」には勿論、夫々の感情の形、「色合い」がある。「上昇」の時はまあ嬉しいものだし、その反対の「下降」はがっくりと肩を落とし、失望と諦観の重々しい気分に染まる。概ね心模様の相場は決まっているこれらの坂、の状態、に対して「真坂（まさか）」は突飛なアクシデント、状況であるだけにその感情の行方、形もまた様々だろうと。

時には嬉しく、時には怒り、また時には哀しみ、時には喜び、時には困り果て、時には苦しみ、時には悩み、そして時には戸惑ったり。・・・何だか随分忙しいですね。更に「忙しい」事にそのどれか一つに予め「ほぼ決まって」いれば未だしも、あろうことか「全部入り」の場合が当事者の心中、胸中をぐるぐると巡りそして渦巻く。

失礼ながらるるさんの今の「まさか」の状況は、多様な感情が複雑に入り組んだ、つまり「全部入っている」状態として私には映ります。まあ「もやもや」の実態、と言いましょうか・・・。

何より厄介（そして更にややこしいのが実は厄介でもなかったりする）な事は、身に降りかかった事態、相手の反応が「嫌ではない」事なんですよね。兎に角生理的に嫌悪感を抱く相手がもしも、るるさんを「抱きしめ」た場合。るるさんは躊躇なく「押しのけ」相手を豪快に跳ね飛ばすでしょう。心身ともに「肘鉄」を食らわせる。それは先ず間違いない反応だと思いますけど。

その場、その状況でるるさんに湧き上がった気持ちは「嬉し」かったのですから、拒む訳も筈もない。喜んでいる訳ですから当たり前です。私がるるさんの立場であれば、その心境は寸分も違いません。と言う意味で良く分かります。

分からないのは取りも直さずその意中の方、相手の男性なんですよね。思わせぶり、どころかかなりストレートな接近接触を能動的に示している癖に、何故かはぐらかす。るるさんの戸惑い、は当然いや増してしまう。

「一体、何？」・・・と言いたいし訴えたい。まあ、当たり前ですね。繰り返して私もそう言いたい。本当、何なのかと疑問が沸きますね。彼のその態度に。

残念ながら「本心」は相手以外には正確には分かりません。相手の差し向ける「答え」が混じり気のない真相の全て、とも言えます。

大変に生々しい話で申し訳ありませんが、比較的「男・男性」は女性に比べて身体上の欲求を優先する傾向が強い面がある。お茶を濁すゆとりも暇もないほど結構「ストレート」な欲望を備えている、と言えます。その点は恐らくるるさんもある程度、ご承知の事と思います。

勿論男性にも男性なりの理性がありますから何時でも何処でも、条件や環境を無視して自らの衝動を露わにしたり剥き出す訳ではありません。女性も一定の理解を示しつつ、夫々の「都合」を踏まえ根ざしつつ、水面下で誘導していく。一般に言われる「男女間の駆け引き」ですね。その過程で先に述べた様々な形の「坂」が待ち受けている。

「上向き」は概ねベストな状態です。「下向き」は忌むべき事態としてあれこれと回避するなり克服する対策を明確に講じていく。そして３つ目の「まさか」がまさに厄介な問題です。その性質上、「どう対応すべき」か分からず、故に戸惑ってしまう。“望むべき”事態と“望まざる”事態があまりにも複雑に絡まり、一つ一つほぐしすっきりとした一直線に修正（矯正）するその過程の「目処」すら立たない為ですね。

複雑怪奇に絡まった糸は「ハサミ」でちょきちょきと切ってしまうと今度は「バラバラ」になってしまう。中途半端な空中分解はるるさんにしても決して本意ではないでしょう。兎に角、落としどころが欲しい。それもなるべくるるさんの「望む形」で欲しい。

彼は確かにるるさんを「抱きしめた」。女性、異性の抱擁という現象について私は「部外者」として評価を下すに、ある意味では「良心的」と言えます。身体的な要求を願い、より強い性的な関わりを望みがちな男性の「性（さが）」を顧みるに、「衝動を押し留めた」とも考えられ得る。つまりるるさんの「心と体を大事に」した結果であり反応です。

一方、また別の視点で見ると「急進的」です。相手たるそれも異性のるるさんに断りもせず、遠慮もなく「いきなり抱きしめた」。彼の態度は少々“唐突”に映るし、突飛です。「過程」も何もない。

さてどちらか、と問うに結局「分かりません」と不明瞭で漠然としたまま、言い淀んでしまう。

こちらの推測に過ぎませんが・・・・「彼」も本当は分かっていないのかもしれない。るるさんに振舞うべき、示すべき意識の指針が明瞭に定まっていない。「ついその時の雰囲気、感情に任せて」その後“はっ”と気付いてしまい、自らの行いを厭い苛んだ。

後悔、とまでは言いませんが、るるさんとは別の意味で「戸惑って」は、いるようです。「事が起こった（起こした）」後のるるさんのはっきりと示す「好意」への「回答」すら覚束ない。

「上手くいっていない」としても既に付き合っている「彼女」がいる。その存在が良くも悪くも彼の「足かせ」となっている。彼なりの「義理」を果たしながらも、気持ちは定まらない。そして場合によっては「気持ちも動く」。その切っ掛け、契機がるるさんのそれまでに見せた「態度」が含まれていないとは言えません。

「彼女がいるの？」等、の“質問”は裏を返せば相手への一定以上の興味の表明であり、聞かれた相手も相応に意識はするだろうと。つまり初めからるるさんの「好意」は筒抜けであり、既に「告白」を済ませてしまっていた、という次第です。

差し向けた「告白」的行為は、同時に飽くまで「推測（かなり正確でも）」の範囲に収まっているので相手もちょっと「はぐらかした」。

曖昧な灰色の関係、の方が心地良い場合もあるし、求める方もいる。意中の方は「その手」のタイプとも考えられますが、雰囲気に流され、情にほだされて妙に「具体的な意思表明」行動を取ってしまった。そして我に返り、「仕切り直した」。浮気に至らないのは思い遣りと言うより保身の顕れ。そのように残念ながら彼の態度からも考えられ得る。

冷静になって“下さい”という畏まった表現は彼の意識の集約、でしょうか。普段のお互いの言葉使いについて知り得ませんが、その距離感のある表現が仕切り直した「一線」にも私には感じられます。

そんな所かもしれませんけど。

結果がどうあれ、るるさんはそれでも「拘りたい」相手であれば充分な引き際、を心得つつ積極的なアプローチを続ける熱意は別に悪いとは私は思いません。ラインでも直接的な方法でも本意を聞き出してすっきりするのであれば、それも良いのではないでしょうか。

その時の相手の「態度」がるるさんの今後を占う条件、にはなりますね。

ただ「良案」は少なくとも私には思い浮かびません。強いて言うのであれば、「止めた方が良い」、ですね。るるさんの「好意」を蔑に、自分の都合や感情を優先する意図が見え隠れしている為、です。飽くまで強いて、ですが。

るるさんにはもっと「相応しい方」がいる。そう私は思います。

（余談として）私はその男性にすこし怒ってますけどね。「中途半端な態度を示すな」と。一生懸命なるるさんに失礼だから。好意の有無は別に、親しい関係の女性には、精一杯気を配ってエスコートしたい。そう男の端くれとして私は思っています。好きな相手に失礼な物言いですけど敢えて述べておきます。

長くなりました。