ご参考程度に。
僕は相手から直接言われた言葉にのみ責任を持ちます。
「察する」行動は取りません。たとえ自分が相手の気持ちをほぼほぼわかっていてもです。

女子の中には相手に「察する」ことを求める人が割りといますが、あれは高度に洗練された繊細な心情表現と、鍛え抜かれた察知能力があって初めて成り立つものです。発信者と受信者の双方が「察する」文化に精通していなければ成り立たない非常に高度なものです。

僕は察するのが苦手ですし、自分の気持をそれとなく相手に伝えることも無理です。つまり、恥ずかしながら、「察する」文化圏においては受信者・発信者ともに失格なのです。

今付き合っている彼女は僕以外の相手の気持ちはわりとよく気づく方「らしい」ですが、僕の気持ちは察せません。彼女は以前「察する」文化にどっぷり浸かっており、僕の「無神経」な発言に度々苛ついていましたが、僕の気持ちを察せないのは彼女も同じであるという結論にいたり、できるだけ互いの気持ちは直接言い合おうという合意しました。ありがたいことです。

このように自分の「察する」能力に自身を持てない僕のような人間にとって、相手の好意をあてにした行動というのは非常に取りにくいものです。「あいつって俺のこと好きなんじゃないか」と99%の確信を持っていたとしても、残りの1%が邪魔をして「でも告白したら振られるかもしれない」と思っていたりします。

だからこんなバカみたいなことも起こります。
というのは、「あいつは俺のことすごい好きみたいで、俺はあいつのことそう好きなわけじゃないけど、告白されてないから『セーフ』だ。遊ぼう」ということです。

告白されてないうちは友達だ、と結論づけて、相手に酷な選択肢を突きつけることもあります。変に期待させて、相手の気持ちを結果的に弄ぶようなこともあります。これもひとえに、自身の「察する」能力に自信が持てないからであります。

どうか、あと一歩。言葉にしてはいかがでしょう。
そのときには必ず関係が前に進みます。言葉にたいしてはごまかしは効きません。