こんばんは。

お付き合いに慎重なのも、将来を考えるのも、悪いことではありませんよね。

ただ、考え方が、少し未熟かなあという感じでしょうか。

健康な人も、病気になります。条件のいい仕事をしていても、仕事をやめれば収入が減ることもあります。
今の時点で金銭面がよくても、それがずっと続くとは限らないですよね。

好きだという気持ちがそんなにないのに、金銭面で優れた相手を選んでも、相手に結婚の意志がなかったら？子供をほしいと思っていない人だったら？結婚したあげく、その相手が仕事をやめてしまったら？

『それほど好きではなかったけれど、収入のいい相手』
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『それほど好きではなかった相手』

これだけが残ります。

相手に条件を求めるなら、あなたも求められます。条件のいい人は、相手にもそれなりの資質を要求するからです。

あなたはどんなものを、相手に与えることができるのでしょうか。

『相手が好きだという気持ちよりも、お金の安心や、子供が何人うんぬんという、自分の夢や理想を重視する女性』

果たして、男性はどう思うでしょうか。

『あなたの夢をかなえるセット』がなければ、ダメなのでしょうか。
一緒にすごす時間を工夫しようとか、自分も働いて一緒にがんばろうとか、そういう気持ちがないのだな、相手に求めるばかりなのか、と、そんな感じに思うかもしれませんね。

美容師の彼は、年齢的にも、これからですよね。業績が上がったり、独立したり、収入面もまだまだ変わります。

最初から完成品を求めていても、『もっといい人が』と思うばかりで、あなたの年齢や経験で、どこまで人を見る目があるでしょうか。

あなたの『将来』、『結婚』は、いつなのでしょうか。

それまでに、好きな人と出会い、付き合って、お互いに仕事をがんばったり、お金を貯めたりしながら、将来のために、つらいこともあるけれど、充実した日々を送る･･････そういう機会だったかもしれませんね。

最初から、結婚や子供、休みが合う、収入までを求める相手と、いきなりオールOKで、お付き合いする男性は少ないでしょう。

婚活サイトなどで、マジメで女性と付き合えず、でもお金だけはあります公務員テイストな男性であれば、大丈夫かもしれませんが。

恋愛と結婚は別ですよ。

どちらがしたいのか、ご自身の立ち位置を再確認されてはどうでしょうか。

私の同級生には、『はっきり言って愛情はそんなにないけれど、収入がいい。マジメで犯罪なんかしないタイプ。地味でつまらないけれど、結婚の相手としてはこれでいい』

と、はっきりと自分で決めて、結婚した女性がいます。
彼女自身も仕事をしながら、家事もしっかりこなし、子育ても優秀です。

自立しているんですよね。
もし夫が病気で倒れても、何かあって離婚することになっても、やっていけるように、ちゃんと貯めるものは貯めています。

その上で、ないがしろにせず、夫に対しても思いやり深く接しています。長く一緒にいれば、それなりに愛情も増しますからね。

他にも、手取り十五万の介護士の妻として、ちゃんと子供を二人育てている友人もいます。パートもするし、在宅のバイトもします。
お互い大好き同士で付き合って、付き合っているころから、結婚に向けてお金を貯めましたから、式を挙げるころには、結構な貯金があったそうです。
お互いに、お金を貯めるという努力ができるのを、お互いがお付き合いの中で見てきましたから、信頼もありますよね。
結婚式は、私が発起人をさせてもらいましたが、新郎は、『彼女なら、お互い支えあうパートナーとして間違いない、と思いました』と話していました。本音だと思います。

さまざまですよね。
どれが正解、ということでもないでしょう。

愛した男性の子供でなければいやだ、という女性もいますし、最初はそんなに好きじゃなくても、一緒にいるうちにこの人だ、と実感できたから、それでいいよ、という人もいます。

でも、一生の間に、自分が好きで、相手からも好かれていた、ということが、何度あるでしょうね。

何年も後になってから、いい縁に恵まれず、『あのとき、本気で恋をしておけばよかった』と後悔しなければいいのですけれど。

美容師の彼が仕事をがんばって店を持っていたり、誰かと結婚していたりすれば、『一緒にがんばれたかも･･････』と悔やんだりとか。

一度きりの人生で、本気で好きになれる相手は、そんなにたくさんは現れないと思いますしね。

ともあれ、理想の高い低いの前に、自分がなぜ、そういう考え方をするのか、そのあたりもおさらいされてみては？

未熟な上にせまい考え方になってしまうと、きっとよい縁になっていたはずの出会いを、そうとわからずにスルーしてしまうかもしれませんし。

どうしても、自分の求める条件をゆずれない、好きな相手であっても、その条件がクリアーされてなければ、自分にとってダメだ！･･････という固い信念があるなら、それを貫いてもいいでしょう。そのためには、それだけ資質と自立が必要ですが。

実際にそれを通用させて、自分も相手も、生まれてくる子供も幸せならば、誰に責められることでもありません。

ただ、自分に自信がない、不安ばかりだ･･････そのせいで、相手に安心の条件を求めてしまう、幸せは他人からもたらされるものだ･･････というような気持ちがあるなら、どこか、相手を『どれだけ自分を安心させてくれるだろうか』と、条件が先に立ってばかりのようであれば、たとえ理想の結婚ができたとしても、不安が消えることはありません。

それは、二人で作ってきた安心ではなくて、相手が一方的に持っていたものだからです。
相手の都合で、いつ消えてしまうかもわからない。
病気、退職、いつどんなことでなくなるかわからないからです。

それが愛し合った相手なら、逆境でも支えあい、前へ進めるでしょうけれど、さほどの愛情の深さもなく、金銭重視の相手であったなら、そんな相手のために、苦労する気持ちになれるでしょうか。

難しいところですね。

これをひとつのきっかけとして、ご自身の心のコンディションを見つめなおしてみてはどうですか。

あなたが二十代後半になってから、『あのとき、どうしてあんなにあせって、ああいう考え方だったのか』･･････そんな風に思う未来があるかもしれませんし。

そのとき、隣に素敵なパートナーがいればいいですけれど。

今回の彼とのことは、あなた自身が決断してお返事したのですから、他人がいいも悪いも判断することではないと思います。

自分の決断の先を生きるのが、人生ですから。

その決断を悔やんだり悩んだりするのであれば、『あなたの本音』と『思い込み、考え方』がズレてしまっているのかもしれません。

と、そんな風に思いました。