こんにちは。

そうだなぁ、丁度貴方よりももう少し若かったころなんだけどね。
当時、私は転勤中で付き合っていた２つ年上の彼女とは遠距離恋愛をしていたんだ。

ある時、仕事で地元に帰る用事が出来、帰るのは日曜日で１週間は地元に居る予定。
偶々仕事が片付き土曜日の晩に帰ることが出来た私は、同棲しているアパートへと向かう。
電車に揺られること3時間。時刻は夜の８時過ぎだったかな。

彼女は仕事の都合で帰宅は夜の９時過ぎだから、プチサプライズになるゾっ！
なんて思いながら鍵を開けると電気が点いている・・・・

扉を開けて今に入ると、見知らぬ若者がコタツに入ってミカン食ってた。

とまぁ、良くある鉢合わせってヤツなんだけど、
咄嗟に出る言葉はシンプル極まりなくて、お互いに「だれ？」なんよね（笑）
で、部屋の鍵をその男に預けてそのまま友人の家に向かった。

この出来事を思い出したなぁ。

当時は携帯電話も普及していないから、お互いに会話できたのは月曜日だったかな。
でも会わなかったから、殆ど会話は無し。荷物をどう処分するかだけお願いした。
特に相手の男に対する興味がなくて、此方から聞きたいことも湧いて来なかったのを覚えてるよ。まぁ、格好付けた言い方すれば聞きたく無かったのもあるんだろうけど。
腹も立たないし、涙もでない。。。複雑な気分だった。

もっとも、後から思えば色々と聞きたいこと、知りたいことなんてのは沢山でてくるんだけど、聞いたところで百聞は一見に如かずだし「へぇ」で終わる。

この話しには、続きがあってね。
４年後のある日、彼女から結婚式の招待状が届くんだ。
当時は私も新婚さんで、それを最初に見たのは私の奥さん。

経緯を奥さんに話すととても気分を害していたし、私も変なヤツだと思った。
第一、私の住所をどうやって調べたのか疑問だろ？新居だぜ。

でも、２日後くらいだったかな、一通の手紙が届くんだ親展で。
そこには写真が入っていて、その傍らに立っているのが例の「ミカン食ってた男」
「解らないかも知れない」という配慮からか、写真の男は右手にミカン持ってやがる。

嬉しかったし、なんだコイツ！良い女だと惚れ直してしまったのと同時に、
己の小ささを感じたのを今でも覚えてる。

その後、奥さんから結婚式に出席するお許しは出なかったが、
手紙と花束を贈ることは許された。

とまぁ、むかーーーーしの話しを持ち出してみたけど。
だからって、昔話で一杯やろうなんて気持ちの悪いことは思ってないし、貴方を慰めようなんて微塵も思わん。

言いたいのは、学んだことがある。ってこと。
それは、未来の多様性。知るべき事と知らないでも良いことと知りたい事の分別。
そして、伝えたい事は、伝わる時に言えばいいってこと。

今、彼女の口から何を聞いても貴方の心のには何１つとして染み込んで行きやしない。
だからといって、貴方が彼女に何を伝えても、彼女にはどうすることもできない。

彼女が良いのは当たり前。彼女が良いから付き合ったんだからな。
んなもん言わんでも分かっとる。

勝負で言えば負け。
駄々こねるのは構わんが、駄々ってのは餅と同じでこねた分だけきっちり食わにゃならん。
結構大変だぞ、食うっていって駄々こねるんだから。
食べ残すと心が硬くなって、気持ちにカビが生えてポイしたくなる。彼女がね。

負けたんだ。
そこにややこしい理由や真相なんぞ無い。

こんにちは。

つらいね。
話を聞く限りでは、ゆーさんは悪くないと思います。
彼女が気が多い女性だっただけなんだと思います。

「もう連絡しないで」と言われたんだよね。
心の中で思っていても、言わない言葉なので、彼女は本気だと思います。

寒い時期だから、余計に辛いだろうけど、人には忘れるという力があります。
時間によって傷を癒やしてもらうしかないですね。