自分の気持ちが素直に言えない、つらく当たってしまう。

似たような友達を例に考えると…
あなたは「何かをしてもらうのが当たり前」と思っていませんか？
気持ちが素直に言えないのも辛辣な言葉を浴びせるのも
言わなくても自分の気持ちを理解してほしいという気持ちの表れで、
「私が思う通りに動いてくれない彼に対する不満」
が根本にあるんじゃないかと。
なので本質的な課題は自己中心的な欲求を押し付けている心であり、
言い換えるなら「相手への思いやりの希薄化」です。

ちなみに「素直にいえない」「辛辣な言葉を浴びせる」は表層的な問題で、
逆に、素直に「好き！」「会いたい！」「こうしてほしい！」
と言えたところで（ここの掲示板にも悩みが多く寄せられているとおり）
あなたの欲求を押しつけてる点は変わらず、鬱陶しがられるだけです。
要するに「素直にいえない or いえる」は単なる個性の違いです。
本質ではありません。

では「相手を思いやる気持ち」とは何か。それは単純で、
「相手が忙しいなら労る。」
「相手を喜ばせたいなら時々でもいいから「好き」という。」
というものです。こういう気持ちになれば、
常々素直に気持ちは言えずとも、時々素直になれるでしょうし、
まして辛辣な言葉を浴びせることも減るでしょう。


「何かをしてもらおう」とか「こんなことされた」とか
「なぜこんなことになったのか」とか否定的なことを考えそうになったら
ひとまず深呼吸をして、心を落ち着ける。
次に相手を思いやることを意識し、
あらたに「彼に何をしたら笑顔になるだろうか」とか
「彼は今、何を望んでいるのだろうか」など
心が綺麗になることを考えるように努めてはいかがでしょう？
数年間は意識的に実行しないとできませんが、
考える中で色んな発見や喜びが生まれ、
徐々にあなたの考え方ややりたいことが変わっていくでしょう。

否定的なことを考えたって思い通りにいかない。
相手のことを考えてもすべてがすべて思い通りにはいかないでしょう。
でも、自分のことじゃなく相手のことを考えて起こした行動ができたなら、
今のあなたの悩みよりずっと納得いくものになると思います。
ライラックの花言葉も丁度「謙遜」。
謙遜し、自分といてくれる相手を敬う心が大切です。

ついでに、素直に気持ちをいえないというのはある意味、個性です。
素直に気持ちを言えない人というのは経験上、
論理力でせめてくるので口達者が多く、
例えば仕事なんかじゃ交渉上手が多かったりしますし、
普段言えない分、時々素直に言う言葉がすごい魅力になったりするもの。
個性ってのは自分の秀でた特徴。時には武器になり、凶器にもなるもの。
極力、凶器にならないよう自分と向き合い直すところは直すべきですが、
特徴を見失い、強いては自分を見失うことのないようご注意ください。