たかしさん、こんにちは。

現実的なことを考えた時に、「ん？」と首をひねりたくなった点については、
素っ気ない分析者さんがすでに指摘されているので、
私はちょっと別の視点から、感じたことをお話ししようと思います。

たかしさんが、彼女のことを愛しく想って、どうにかして、
残された時間の中で幸せを感じてほしいと願うお気持ちは、わかります。

私はたかしさんと逆で、二回り年上の男性を慕う二十代後半の女性ですが、
年の差や社会的な立場や、様々な事情で、恋愛や男女関係という意味においては、
生涯、想いを遂げることも一緒に添い遂げることもできない間柄です。
彼の年齢や性格上（また現実的に考えても）、（私に限らず）誰かのために、
現在の生活を捨てて新しい世界へ冒険する気持ちになれないというのもあります。

義理の娘、または友人として、とても大切にしてくれるのですが、
そんな彼から「君の不幸せの原因になりたくない」「幸せにしてあげられない」と、
知り合って四年の間に、一、二度、云われたことがありました。

その時「幸せになるってどういうことだろう」と考え込んだんですね。

たかしさんもよくおわかりのこととは思いますが、具体的にどういったことを、
“幸せ”ととらえるかは、人によって、また場合によって異なります。
もちろん、普遍的に“幸せの象徴”としてまかりとおっている概念もありますが。

私としては、彼が「私の幸せ」についてどこか寂しそうに話をする時、
「この人は私の幸せが何か理解しているのだろうか？」とひっかかったんです。

もう少し具体的なお話をすると、彼は、恋する女性が願うであろうこと…
結ばれて、結婚して、一緒に住んで、などなど…それを叶えてあげられないから、
もし自分と付き合っていて何か期待しているのなら、それを裏切ってしまうから、
結果、私を傷つけて不幸にしてしまう、と思い込んでいるようですが、
私にとっては、婚姻よりも何よりも、“大切な人”のほうが重きがあるのだから、
その大切な人にとって不可能なことは不可能なこととして受け入れてます。

その人と知り合い、大切に想いあえていることが何より大切で、幸せなのです。
唯一の不幸と云えば、それをどうも相手が理解してくれないことかもしれません（笑）

先もお話ししたように、人によって幸せの基準が異なるのであれば、
厳密に云えば、自分の幸せをうみだせるのは、その人自身だけです。
物や場所、人物、儀式など、目に見える、具体的な要因は、
その人の中にある“幸せ”をひきだすキッカケを与えるに過ぎません。

だからここで、見ず知らずの女性が、どうすれば幸せに感じてくれるのか、
私にも、他の誰にも、お答えすることはできないんじゃないか…とは思うのですが、
それじゃなんだかあれな気がするので、個人的に思ったことをお伝えします。

たかしさんのお話しされた彼女を取り巻いている事情を思うと、
彼女にも、そうとうな葛藤や苦痛が内面にはあるのではないかと想像します。

私にはとても、彼女のような事情の方の想いは想像することもできないけれど、
私自身がとても辛かったり苦しんだりしていた時に、いちばん支えとなったのは、
帰れる場所があること、そして、静かに見守っていてくれる存在のあることでした。

特別なことをしてくれるより、安心できる場所があるのが、何よりうれしかった。
何をするにしても、「そこ」が大前提なのではないかと思うんです。

愛し、愛される関係にあるのなら、それが何よりの拠り所となりえないでしょうか。

彼女の願いを何でも叶えてあげるとか、我儘を許し甘えさせるのとは違います。
見た目には、何もしていないように見えたり感じられたりするかもしれません。
ただ見守るって、結構難しいものです。

でも、敢えて何か……と考えた時、私にはそれがいちばんに思い浮かびます。

当てずっぽうばかり長々と書いてしまって申し訳ありません。
少しでも参考になりますように。

「年上の人」と彼女の関係は、どうやら民法上の不法行為をなさっておられるようですね。
あなたは、そんな彼女を利することを目的に相談をなさっておられる。
ワタシ共があなたにアドバイスすることは、
同時に不法行為者を利することになるわけですね。

・あなたの意思を妨げること
・あなたに助言すること
ワタシにはいずれの意思もなく、正確にゼロであることを表明いたします。