喧嘩の仕方は人それぞれですが、私は中立の気持ちを忘れないことと、
戦争や殴り合いといった憎悪や価値観、感情の押付けあいの喧嘩ではなく、
スポーツのような喧嘩になるように心がけています。

価値観の違いは別の脳である以上、誰にでもあります。
「嫌だ」と思うことって、
自分の価値観、環境、目線からみて嫌なだけのように思います。
自分がまずいと思った料理も、他人は美味しいと思うことがあるように
自分が抱くことが正しいとは限りません。
もちろん、相手の嫌な部分もそれが生まれた背景が絶対あるので、
彼女がそんなことをするのはどんな価値観、考え方、環境があるのか
といった背景を知りたいといつも思います。
でも、彼女のことは彼女に質問しないとわかりません。
「時々、○○するよね。素朴な疑問があるから教えて欲しい」
とストレートに尋ねます。
心境的には相手を非難する気持ちを消し、
生徒が先生に質問するような素朴な気持ちでいようとしています。
相手も最初は怪訝な態度をとりますが、本当に素直に教えて欲しいと思っていたら、相手も警戒心をといて、素直に答えてくれます。
結果、すぐに理解できること、できないことがあるので、
しつこくならない程度に理解を深めようと努力します。

相手の考え方を理解できれば、次に同じことが起こっても理解できるし、
相手も気を使って控えてくれたりもします。

それでも喧嘩に発展したら、一番大切なのは爽やかな喧嘩です。
喧嘩って規模は違うけれど、殴り合いの喧嘩とか、
血で血を洗う戦争とかと、拳や武器は使わないけれど、
言葉や感情で傷つけ合う行為は避けたいと思ってます。
だから、理想は「スポーツのような喧嘩」なんじゃないかと思っています。
お互い敬意を払い、リングの上では戦うけれど、
試合が終われば賞賛する。
もちろん、相手はそんな考え方じゃないので、
一方的な感情をぶつけてきますが、
鎮火できそうなタイミングで
「お互いのことが理解しあえる良い機会になったね」とか、
「こんな場面で不謹慎だけど、それだけこのことが大切だってわかってよかった」とか、
「感情をぶつけてもらえなくて気を使われているのか心配してたけど、
　こんな形で気持ちをぶつけてくれて、そんな関係になれたことはちょっと嬉しい」といった声をかけ、誠意を忘れないようにしています。

もちろん、理想は理想で、喧嘩別れすることも
冷戦になって後味の悪い喧嘩もあります。
まぁ、そんなものも振り返れば無理に続けても
先がなかったように思います。

以上、私事ですが何か参考になれば幸いです。