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イニシャルさまへ  (悠より)
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終業式の日に言ったのは、お前だ。



その意味を、君が気付いてくれると、分かってくれると信じて。

同じ委員会になんて、ならなければ良かった。

君がもし気付いていなくても、うちはツライ。

新学期なんて、来なければ良いのに。

会いたい。

でも、同じくらい会いたくない。

どうしても、君のことを見ちゃうから。

傷ついちゃうから。


消えてなくなって欲しい。

うちの、この感情なんて、なくなって欲しい。


来年、同じクラスだったらどうしよう。

嫌いになれなくなっちゃうじゃん。


好きなままになっちゃうじゃん。





ねぇ。

うちのことを、嫌いになって良いよ。

大嫌いだって、言っていいよ。


両思いになれないなら、ずーっと引きずっちゃうくらいなら。

嫌いになってもらった方が、楽なんだよ。


君ともし、付き合えたら、なんて妄想たくさんしたな。

所詮妄想。

現実じゃない。

それでも、現実になってほしくて。

好きだよ、って言われたくて。


叶わなかったな。






新学期、また会おう。



君を嫌いになれないうちが。

君の隣で笑うことを許してくれますか?