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大好きな君さまへ (moeより) |
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昨日は、卒業式だったね。 中2のわたしたちも来年には卒業。 きっとあっという間なんだろうな。 だって、君と過ごした一年はこんなにもあっという間だったから。 残り日数を見て、驚いた。 あとこれしかみんなといれないんだー…と、漠然に思って、少しさみしいなあとも思った。 ずーっと、これが続くと思っていたけど、甘かった。 わたしは、分かったよ。 君は分かってた? お願いだから、冗談でも『死にたい』なんて言わないで。 『死に方が分からない』なんて笑顔で言うから、 わたしは困ってしまった。 なんて言えば、君と笑顔で三年生になれるんだろう。 一年生のころ、少し学校に来ない日が続いていた君は、 もしかしたら悩みを持っているのかもしれないね。 だからかな。 甘いことだって分かってても、君とずーっと一緒にいたいと思う。 金曜日のそうじで、窓を開け放した君が、 『今日はあったかいね』って笑った。 わたしも、 『うん、あったかい。気持ちいーね』って笑った。 体が強くない君が、大好きな季節がきた。 春一番なのか、強い風が吹いた。 少しよろけた君の腕が、エレベーターのスイッチを押した。 扉が開いて、また君が笑った。 わたしも少し悪ふざけ。押してみた。 面白くって、何回かやってるところで、そうじ終了の鐘。 『明日もやろうね』って君が言うから、大きく頷いた。 これなら、続くかもね。 だから、言うね。少しでも君が笑顔でいられるように。 ずっと隣にいようって。 好きです、って。 修了式の日、とびっきり可愛い姿で。 でもとりあえず今は、 明日のテスト、頑張ろうか。ね。
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