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私の大切な人さまへ  (花恋より)
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ある日、先輩を見かけたとき

世界が輝いて見えた。



今思えば、あれが
私の長い長い片思いの始まりだった。



もっと先輩の近くに行きたいって思った。

もっと先輩の声が聞きたいって思った。

もっと先輩と話したいと思った。

先輩が見ている世界を見てみたいと思った。




これが本当の「好き」って気持ちなんだって思ったの。


先輩を見るだけで
胸が苦しくて、張り裂けそうになって…

だけどずっとこの時が続いてほしくて…




でも、先輩にはずっと、ずっと
思い続けていた人がいたんだね。


きっとその気持ちは
私に向けられることはない。



…それでも良いの。

先輩が一番幸せになれるんだったら。


ただ…

ただ私のこの気持ちを
少しでもいいから気付いてほしかったの。



先輩の「特別」になれないのもわかってた。

それでも良いから
好きでいたかったの。



もう一生会えないかもしれないけど

私は先輩を好きでいるから。



先輩の記憶から私がいなくなっても

きっと好きでい続けるから。



だから先輩は

ずっとずっと笑っていてね。