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大好きだった君さまへ  (moeより)
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君への思いを綴るのは、随分と久しぶり。
ちょうど一年前の今頃に、
君の後ろの席になった気がするよ。
一生のうちで一番幸せだった頃。
君はそんなこと、なかったかもしれないけどね。
わたしは幸せだった。
大好きな君と、朝から帰りまでずっといっしょに居られて。

君が、わたしと夜遅くまで送る会の仕事をしてくれて、
心臓がはち切れそうだったけどうれしかったんだよ。
君が、わたしに帰ろって言ってくれたとき、
あの日、わたしのこと待っててくれたんだよね。
わたしと君は、体をくっつけて同じ傘に入ってさ、
くだらない話してたんだろうけど、君しか見えてなかった。
君の言葉なのに、聞き逃して、君だけを見てた。
君にとってはわたしはただの友達でも、
わたしにとっては世界で一番愛してる人だったんだよ、君がさ。

あのね。
好きだったから、大好きだったから、告白したの。

君の大好きと、
わたしの大好きは全然違ったけど、
どこかで重なってた。
きっときっと、重なってたよ。
そう、思わせてね。

君を諦めたのに。
変なところで重なっちゃったね。
わたしたちって、タイミング最悪。
あと、ちょっと、ほんのちょっと早かったら。
ぴったり重なってたのに。

馬鹿だなあ。

親友になった君は、
いまでもあの頃のままです。
変わったって言いまくったけど、本当は分かってた。
君じゃなくて、
わたしが変わったんだよね。
ごめん。
君が好きになったあの子は、
わたしの大好きな友達だから、大切にしてあげてね。
君になら、安心して任せられるし。

そうそう。
そろそろ言わなきゃって思ってたんだけどね、
わたし、お付き合いしてる人がいるよ。
わたしのこと、
かわいいって言ってきたあの馬鹿。
いつでも眠そうな、だるそうな、あれ。
でも、君と似てるとこあるんだよ。
女子っぽくて話しやすいところとか。
平気で大好きとかかましてくるとことか。
優しくてさ。
でも男気は、君のほうが強いよね。
もしかしてわたし、君のこと重ねてたのかな。
違うってことにしとく。
今更、君に好きなんて言えないし。
わたしたち、親友だもんね。
あの人のことだって、大事にしたいし。
わたしのこと、大事にしてくれるんだ。
君ほどじゃないけどね。
だから安心してね。
わたしも、あの人、大切だから。
君のことも、すごくすごく大切だけど。
この気持ちは、胸の奥にしまおうと思うよ。
カギを掛けて。

さようなら。
あのね、最後だから言わせて、
どんな理由であれ、あなたがずっと大好きです。
これは、いままでも、これからも、ずっと変わりません。
泣いてしまいそうだから、この辺にするけど、
いつかの約束、わたしはまだ覚えています。
あなたも覚えていてくれたらうれしいな。
受験が終わったら、
果たしにいきましょう。
もし、いつか生まれ変わっても、
あなたにはまた出逢いたいと強く思います。
あの人なんかとは比べ物にならないくらい、
ドキドキしました。
わたしの初恋でした。
次のときも、あなたに初恋を捧ぎたいです。
そしたら今度は、実らせましょうね。
もう、二度と言えないけど、
愛していました。
こんなに人を愛せるのかと思うくらい。
さようなら。

幸せな人生を。
悔いのない人生を。

あなたが、世界で一番の幸せ者になりますように。
世界で一番愛した、あなたが。

最後の愛を込めて
すみれ