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君さまへ  (私より)
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曖昧な思いを伝えても、普通でいてくれてありがとう。
あなたは結局、私のことを名前で呼んでくれなかったね。

卒業式、もしも私に勇気があって、神様が二人きりにしてくれるチャンスをくれたのなら、私はあなたに三つのわがままを言うよ。

1つは、「名前で呼んで」。
2つは、「笑って頭を撫でて」。
3つは、「ずっと好きでいさせて」。

きっとあなたのことだから、1つ目のわがままではきっと、顔をしかめて、それでも嫌そうに言うんだろう。2つ目のわがままではきっと、「なんでやねん」って言いながらも、ぎこちなく撫でてくれるんだろう。3つ目のわがままではきっと、「あなたがそうしたいのなら」って言ってくれるんだろう。
あなたは真面目な人だから、きっとニコリとも笑わずに、私の気持ちを聞くんだろう。そして、馬鹿みたいに真剣に考えてくれるんだろう。
私が好きになる人は、みんな馬鹿みたいに真面目な人なの。きっとあなたもそうなんだろう。


好きです。愛してます。大好きです。ずっと側にいたいです。
一緒にお話ししたいです。一緒に映画を見たいです。一緒にドラマを見たいです。一緒に黙って漫画を読みたいです。一緒にアニメを見たいです。一緒に歌を歌いたいです。一緒にパソコンをしたいです。一緒にお酒を飲みたいです。一緒に暴言大会を開催したいです。一緒に殴り合いのじゃれ合いをしたいです。
私を女として見てほしいです。私を友達として見てほしいです。私を兄弟として見てほしいです。私を厄介なやつとして見てほしいです。私を信頼できる人として見てほしいです。
したいこととしてほしいことがいっぱいあります。きっと、私は言えないのでしょう。
だから、ここに記します。

いつかあなたがラブレターを欲しいと言ったから、
今ここに書くよ。大好きな君へのラブレター。

好きです。気が付いて良かった。あなたで良かった。
本当はずっと側にいたいの。どこか遠くに行かないで。さよならなんて言わないで。
でも私は、外に飛び出していくあなたも好きだから、黙って見守らないとね。

どうか神様。彼とお話しする時間をください。