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みずきくんさまへ  (恋できない人より)
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もう立派な大人なのにさ、占いだとかおまじないだとかしちゃってる。
恥ずかしいのなんの。まだまだ君は、お気に入りフォルダの中の一人。
好きになったら面倒くさい。
好きになったら疲れる。
好きになったらつらい。
ちょっとしたことで喜んで、ちょっとしたことで落ち込んで、そんなことしたくないんだ。
でも、恥ずかしいながらもおまじないなんかしちゃってさ、今日はどうか会えますようにお願いしながら研究室行くやんか。
運命ばかり感じるよ。

エレベーターが降りてくるやん。
直感でびびっとくるんよ。
「あ。みずきくん、乗ってる」って。
みずきくん、なんて呼んだこともないけどさ。
そしたら奇跡なのか運命なのか。エレベーター開いたら、君と目が合う。
「あー!○○ちゃん、おはよぉー」
君は人懐っこい笑顔で手を振る。
なんだよ、運命かよ。奇跡かよ。直感当たったじゃんか。
運命感じることばかりで怖い。

昨日なんてさ、情けないけど相性占いとかしようとか思って、君の誕生日知らないことに気が付いて。
FBで友達じゃないけどさ、誕生日探してみたけど載ってなくて。
そうしたら、どういうこと? 運命? 馬鹿じゃないのか。
突然今日、「俺の誕生日、明日なんだ!」とか言いやがるじゃないか。
私が知りたかった情報を教えてくれた。
しかも、明日ときたか!
あぁ、なんなんだよ、君は。奇跡を信じたくなるじゃないか。

君のためならなんでもできる、なんてさ。
コンペの提案の手直しを手伝っただけなのに、抹茶オレくれるなんて…。
惚れてまうやろー!って。
君も、「惚れてまうやろー」って言ってたけど、君はなんでも冗談ばっかり、嘘ばっかり言うからね。
「俺たちの○○ちゃん」なーんて言うけど、なんとも思ってないくせにさ。

ばかやろー、好きになるだろ。
誕生日おめでとさん。立派な大人なんだからさ、せめて合コンではお持ち帰りくらい実現させろっての。お馬鹿さん。