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私の大切な人へさまへ (A.Tより) |
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- 君は私の気持ちを知っているだろうか
あれは丁度一年前 思い出すのは君の横顔 熱心に勉強して黒板を見る君の真剣な顔 頭が良くて運動も出来て真面目で素直で 時々子供っぽくイタズラしたり意地悪したり 可愛いものが好きだったり面白いものが好きだったり 私が抱いていたイメージとまるで違って驚いたし楽しかった 私の記憶の中の君は笑っているか真剣な顔 それ以外の顔を見たことがない 怒った顔は見たことあったかな 泣いた顔は見たことがない 君だって人間だから泣くことだってあると思う でも見たことはないんだ 君は強い人なのか分からない 弱音吐くくせに誰よりも真面目に行って早く終わらせる そしたら君の大好きな読書を始める 読みたいんだなあそんなに、って思った 可愛いなあ〜とも思ったけど言ったらきっと何か言われちゃうから黙ってたよ ふざけて怒ったのかもしれないねその時私が言っていたら そんな君とよく本の貸し借りをした 君は私が貸したらすぐ読み終わっちゃうから嫌だ 早いよ、って指摘したらだって面白いんだもんって 私が褒められたみたいで嬉しかったのを今でも覚えてる 君の隣は居心地が良くて楽しくて時間が過ぎるのなんかあっと言う間 そう、あっと言う間、だった クラス替え あんなに楽しみだったクラスが替えがこんなにも嫌になる日が来るとは思わなかった 君がいない教室 なんだか寂しかった 知らないクラスメイト 話しかける気にもならなかった 君と話したい ただそれだけなのに私の願いは叶わない 家に帰ってからは泣いた どうしてって責めた 誰のせいでもないのに それぐらい嫌だったから そんな私に君は言ったね 俺も離れたくなかったって それって私といて楽しかったってことだよね? そうだよね? 涙が余計に止まらなくて 私と同じなんだ 同じ気持ちなんだ 離れたくないって思ってくれたんだって 考えるだけで涙は止まらなかった それから1ヶ月くらいは地獄のような日が続いた 君がいなくて寂しくて教室にいるのがつまらなかった やっとの休み時間 君のいる教室に行ったの そしたらクラスメイトと楽しそうに笑う君がいた 君は私と同じクラスだった時、軽いいじめにあっていたから少し心配だったんだ 本ばかり読んでいたから浮いていて 君はそんなこと微塵も気にしていなかったようだけど 本当は気にしてたよね絶対さ その時の君の顔はどこか寂しそうに見えたからね 真面目な顔に一見見えていたけれど悲しそうな表情が見え隠れしていた あんまり人の表情とか見るのは得意じゃなかったけどそれだけは何故かすごくよく分かった 私が前にいじめられていたせいかな 純粋に助けたいって思ったんだと思う ほっとけなかった 君と席が隣になってお話たくさんして本の貸し借りをして、ようやくいじめは消えた だけどクラス替えなんかしたからまた1人ぼっちになっているんじゃないかって不安だった だから嬉しかった 嬉しかったけど嬉しくなかった 良かった 私はもう必要じゃないね そう考えたらいてもたってもいられなくなって 気がついたら君の教室を飛び出していた トイレにこもって泣いていた 泣きたくなんてない クラスメイトと仲良くしていたんだ それで良いじゃないか でも私の心の奥では何かがズキンと反応する ああ、そっか 私君に嫉妬したんだ 羨ましかったんだ 寂しくなったんだ 1人ぼっちは私だったんだ 周りに友達はいない 皆楽しそうに笑ってる その場所に私はいない 私がいなくても大丈夫 じゃあ私は誰に必要とされてるの? 私は? 涙なんて止まる気配は無い どうして私の隣には誰もいないの? 悲しくて悲しくて その日は一体どうやって学校を過ごして家に帰ったのか記憶がない 家に帰っても無気力だった 何も考えられなかった 何も思い出したくなかった 君のことを忘れたかった その日から私は君のことを避けるようになった 会わない 話さない 近づかない そんな毎日がまた1ヶ月ほど続いた 続いていたのに 君はその間もずっとメールしてきた 何度も無視しようとした だけど出来なかった 君は笑いかけてきてくれた どうして ねえなんで 私にまで優しくしてくれるの? 分からなかった 嬉しくて 涙が止まらなくて だから私はある日聞いた 新しい友達出来たのに何で皆と話さないの? 折角出来たんだから話せば良いでしょって そしたら君は 一緒にいて楽しい人といちゃ駄目なの?って また泣き出しちゃった私を慰めてくれる君は卑怯だよ こんなに私のこと泣かせて追い詰めて優しくしてくれて 私の居場所なんてとっくにあった ごめんなさい 俺がいるから大丈夫 1人じゃない 君がくれた暖かい言葉の数々 私の心の支えになってるよ 今でも私と君はメールをしあったり本の貸し借りをしたり話したり遊んだり勉強をしあう仲で 君は親友だと私に言ってくれた 私は親友だなんて思ってないよ? むしろ1人の異性として好き 私はこれからも君に迷惑をかけていく 泣いたり弱音を吐いたりだってしちゃう 君の足枷になる 絶対に それでも前を向かせてくれる? 私は君に何も返せないけど あげれないけど これだけは言えるよ 大好きって 絶対伝えるから それまで私の前から消えないで そばにいて
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