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笑顔が可愛い君さまへ  (恋できない人より)
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まるで子供みたいに無視してごめん。
他の男の子に構ってばかりでごめん。
しょうもない質問だって知ってたけど、君が私の名前を何度も何度も優しく呼ぶもんだから、恥ずかしかった。思わず無視するしかなかった。
「好きなタイプは?」なんて、面白がって聞かないでくれ。
「自由で真っ直ぐで、素直な人。束縛をしない、楽しい人」って答えるしかない。どうせ、周りのみんなが君のことを指差して、「ここに理想の人がいるぞ!」って笑うのが目に見えてる。
別に君が理想なわけじゃない。理想が君だっただけ。
抜けてる部分も多いけど、尊敬できる部分もあるのが本当に素敵だと思ってる。
おかげで、勝手なライバル意識を持ってる私は、何度も悔しい気持ちになったけど。

君の笑顔が好きだよ。
この間、行き場を失ってあたふたしてる君が、恥ずかしそうに笑ったのが可愛くて可愛くて仕方なかった。
思わず、無視を決め付けてたのに話しかけちゃったじゃないか。

辛い思いをするくらいなら、夜中に大泣きして発狂して叫び出しちゃうくらいなら、君とあまり関わらないようにしようとしてたのにね。
君はやっぱりお馬鹿さんだ。好きだぞ。
君が誰とデートに行こうが、なんだかどうでも良くなっちゃった。
周りの同期に、「○○君が可愛く見えて仕方がない」って言ってしまった。
うん、そうだよ、君は可愛い。たまにカッコいい。いつもは、カッコ悪い。

私なんかで良ければ、束縛もしないし、君を放置すると誓うよ。
少しだけ、付き合ってみないか…なぁんて。

そのうち、お酒の勢いで告白紛いのことをしちゃおうかなぁ。
お酒のせいにしたら、どんな結果でも冗談にできるよね…。
君はきっと優しいから、冗談に乗ってくれるはず。

夢を見させて。