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ゆうたくんさまへ (Aより) |
- IP: 221.23.202.9
- まただ。
なんでこうなるのかな? 必ずこうなる。 私が好きな人がいると言ったら 教えてあげたその人も同じ彼を好きになるの? いっつもそうじゃん。 最初は「ふ〜ん、そうなんだ。あまりかっこよくないじゃん?」って言うくせに。 そして一番聞きたくなかったことを聞いてしまった。
ねぇ、ゆうたくん。 告白されたんだって?
それを聞いて、私は「ふーん、付き合っちゃえばいいのに」 って言った。強がった。 ・・・本当のことは言わなかったよ。涙が出ちゃうから。
自分はもう駄目なことはわかってる。わかってるよ。
・・・でも。
嫌だよ。絶対に嫌だ。ずっと私の前にいて。 せめて誰のものにもならないで。 お願いだから。
答えは出してないみたいだけど。 でも私のほうがずっと前から好きだよ。 想ってる長さなら私のほうがずっと長いよ。
・・・関係ないか。
結局、あなたと距離が近いのは彼女だし。 同じクラスで、彼女は君を呼び捨てにできる仲。 アプローチも上手で、話し上手。
私はあなたの隣の隣のクラス。 名前なんか苗字に「くん」付けどころか、 呼んだことだって1,2回あるかないか。 まともに話したことだってない。話せない。 怖いから。 感情抑えこんで、表情もパっとしなくて、 鈍くさくて、可愛げのカケラもないただの女子。
全然違う。
でもね。 私は彼女よりずっとあなたのことが好きな自信がある。 距離が遠いぶんあなたのことを想ってる。 重くても、めんどくさくても好きになっちゃんだもん。
そのかわり、ほとんど望みはもってないから。 あなたが同じ学年にいるだけで十分って思ってるから。 ・・・いや。思うようにしている。 これ以上迷惑はかけたくないから。
ごめんね。重くて。
でも、もう一度だけチャンスが欲しい。 卒業のときでいい。 もっとかわいい私になって君にこの胸の内を明かすから。 「好きだよ」って。
だからそれまで待ってください。 私の大好きなゆうたくん。
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