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好きだけど恋じゃない君さまへ  (恋できない人より)
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君への恋心が自然消滅して一ヶ月が経ちました。
相変わらず君はただただ私の可愛い弟のような息子のような存在です。
でも最近、初めて気が付いたことがあります。
君は、普段はお馬鹿さんなのに、どうしてか真面目な話のときは驚くほど良いことばっかり言うんです。他の同期と「なんかめっちゃ良いこと言ってる」と驚いていました。
普段は日本語だってヘタクソな君ですよ。そういうときだけ、さすがだな、と少しだけ感心します。普段からそういう部分を発揮すれば良いものを。

我が家で二度も宅飯をしたわけですが、君は二度も勝手に泊まりましたね。
もちろん、他の同期もいたもんですから、変なことは何一つありませんでしたが。
一度目は、他の同期が寝静まって暇になっちゃったから、私が一人で観ようと思っていた恋愛洋画を観ることになってしまいましたね。
君はそういうのは苦手だと言っていたのに、観た後は非常に興奮していたのを覚えています。
「この映画めっちゃ良い! ああ、もう少し早くに知っておけば良かった!」
って。
すこーしだけ、真横でキスシーンを観ていた私の気持ちを察して欲しかったものです。
二度目は、皆で同じ布団の中にくるまりましたね。
君をこしょばすのが楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。他の同期には「いちゃいちゃすんなよー、混ぜろよー」と言われていたので皆でこしょばせ合っていましたが、内心君をこしょばせている時が一番楽しかったです笑
寝るときは、君は私に背を向けていましたね。
私は、君の背中にぴったりとくっつきましたよね。あれは、酔いのせいもありますが、寒かったこともありますが、なんだか君の体温が死んじゃいたいくらい居心地が良かったんです。
後ろから抱き締めてやれば良かったと、内心後悔しました。それとも、それを実行していたら本当にビッチに見えていたのかもしれません。それなら、実行しなくて正解だったのかも。
朝起きた時は心底びっくりしましたがね。
目の前に君の長い長い睫毛があるんですもの。
君は正直カッコいい部類ではないし、どちらかというと顔が崩れていて色々残念な点が多いですが、それでも、私はしばらくの間君に見とれていました。
他の同期の男の子も私の真横ですやすや寝ていましたが、私が見とれていたのは君だけですよ。
あの時、瞼にでもキスをしておけば良かったって、やっぱり後悔してます。

でも、これは恋心じゃない。
好きですよ、もちろん。大好きです。可愛い可愛い君が大好きです。
ふざけて告白されたときも、私はめちゃくちゃ嫌な顔をして「あ、無理」って言いましたけど、いや、実際無理なんですけど、可愛くて仕方が無かった。
恋愛感情を超える好きがあるって教えてくれてありがとう。

もしも、ね。
君が本気で私を好きになってくれて、誰もいないところで真剣に「付き合ってくれる?」なんて言ったら、私は満面の笑みを浮かべて「もちろん」と言うつもりでいます。
君には今好きな人はいないみたいだし、私は君を茶化すことしかできないけど、なんだか妙な自信があって、大体そういう自信って実現するのが私の常なので。
君はきっと私を好きになる。うん。今だって、兄弟みたいでしょう?

待ってる。だから、早くその情けない顔で「付き合って」って言ってみて。