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チューバの先輩さまへ  (フルートの私より)
IP: 153.196.24.158
あなたの出現はただただ衝撃的でした。

最初の接触は、いつでしたっけ。夏の、練習日。
私が練習場所に向かっているとき、不意に何かの店のガラスに映った大きな大きな影。私は最初、チューバの男友達だと思いました。
一緒に練習場所に行くのも面倒だと思った私は、早歩きで練習場所に向かったのです。けれど、その大きな影もめげずについてきていました。
よくよく振り返ってみると、チューバを背負っているのは知らない人。少し小柄な、男の人。
でも、おかしい。チューバパートは男友達だけだったはず。
後々、貴方は私の男友達の2つ上の先輩だと知った。そして、練習場所が分からなかったから私の後ろをつけていたのだということも。今年初めて楽団に参加したのだということも。
人見知りな私は貴方と仲良くなるなんてありえないと思っていた。

それなのに、合宿がありましたね。あの帰り道で、貴方は、私の中の貴方の姿をぶち壊しました。
年上なのに子供っぽくて、冗談言って、笑顔が可愛くて。
貴方のこと、知りたくなかった。大好きだから。滅多に会わないから余計に、知りたくなかった。
貴方を知らなければ、こんなときめく気持ちをすぐに忘れられると。
忘年会で私のことを覚えていてくれたこと、話し掛けてくれたこと、勝手に私の携帯をいじったこと、ただただ、貴方との接点を持ったことを苦しく思います。

それだけじゃなく、連絡先を手に入れてしまってからは、私は苦しむしかありません。
私には、他に好きな人がいたというのに。
突然現れた貴方は、私の心を一瞬で塗り替えてしまった。
お願いです。私の中に入ってこないで。大好きな貴方が大嫌いです。忘れてしまいたいくらい大好きで大嫌いで仲良くなりたくて、知りたい。知りたい。知りたい。

あの子に抱くことの無かったときめきに、私の心はぐらついています。
「また連絡して、飲みに行こう」なんて、言われたくなかった。
大嫌い。大嫌い。大嫌い。
早く忘れて。私の馬鹿な頭。
早く消えてしまってほしい。私の恋心。死にたいくらい、苦しいです。
先輩。本気で好きになる前に、早く私の目の前から消えて。