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カリウム先輩さまへ （ 水素後輩より） |
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- これで最後にします。
１年間先輩に片想いしてました。
帰りが遅くなって雨が降った日。
傘も持っていなくて私はびしょ濡れ、帰る方向が一緒の人がいませんでした。
先輩は、そんな私と一緒に帰ってくれて、面白い話をいっぱいしてくれて、本当はすごーく遠回りなのに家の近くまで来てくれて。
あまり関わってなくて、実はその日はじめてまともに話せたくらいだったのに。
一年前の今日、この時間。
私は先輩に恋をしてしまいました。
一年間いろんな想いと戦ってきました。
相手は先輩で 私はただの後輩。
先輩は人気者で私なんか眼中にない。
迷惑ばっかりかけてる。
秋には部活を辞めようとしたけど、引き止めてくれましたよね。
先輩がいなかったら、私はもうとっくに部活をやめています。
辞めないで。
そう言ってくれて、ありがとうございました。
学校以外でも私のこと考えてくれてありがとうございました。
先輩のお母様にも話してくれてありがとうございました。
どんどん好きになって
伝えたいことが多くなっていくけれど、
先輩との残された時間を考えるようになりました。
あとどれだけのことが伝えられるのか。
距離は離れていくばかりで、結局何一つ伝えることができていません。
気づけば残された時間は残り12日となり、正直焦りました。
好き、という感情を伝えるべきか、胸にしまっておこうか、迷いました。伝えてしまったらもう二度と戻れないけれど、伝えなかったら悔しい思いをするかもしれない。かれこれ半年悩みました。
でも、今日、決めました。
先輩の後ろ姿を見て、綺麗だと思いました。
背中が 声が 少しずつ大人に近づいていると気づきました。
やっぱり私は、後ろから追わないといけなくて、先輩の隣に立てるほど偉くはなれないです。
先輩を正面から見たことも、先輩の前に立ったこともありません。私はいつでも『ただの後輩』でした。
諦めます。想いは伝えません。
今でも内心、やっぱり素敵な人だと思っています。
だからこそ、私以外の先輩に似合う素敵な女性と出会って結ばれてください。
引退して、卒業して、もう一生会えなくても先輩は永遠に私の初恋の人です。私は先輩に代わって、この部活を背負っていこうと思います。
残り12日と短い間ですが一緒に練習できる時間を大切に、だんだんと先輩との別れを受け入れていきます。頑張ります。
今まで先輩のことを好きでいさせてくれて、本当にありがとうございました。
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