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姫さまへ (moeより) |
- IP: 182.250.250.41
ねえ、姫。 今年の冬はあったかいね。 雪が全然降らなくて、 君と過ごした季節なのに、そんな気がしないね。
あれからもう、二年も経つみたいだよ。 あっという間だったなあ。 姫はどうだった? わたしは本当に、 君のいない冬が二度目とは思えないくらいに、 毎日があっという間に通り過ぎていってしまったよ。
姫とのことで、後悔することが沢山あります。 わたしが我儘言わなかったら、 姫は今と違った未来を生きていたんじゃないかなと、 最近たまに考えるよ。 わたしは、 姫には本当に幸せになってほしくて、 それなのに、やっぱり上手くいかないものだね。 あの時、 姫のお願いを聞いていたら、 何か変わってたのかなあとも思っているよ。
わたしは、 冬がくる度に、 わたしの隣で歩く君を想像しています。
君は手汗が酷いから手は繋げないんだなんて、 恥ずかしそうに笑ってたっけ。
わたし、 ずっと言いたかったことがあります。 ずっと嘘ついててごめんね。 本当はわたし、 今もまだ君の隣にいたいと思ってるよ。
だけどね、 君が何回わたしに好きだって伝えてくれても、 わたしは君の気持ちには応えられないよ。 君ともう一回上手くいかなかったら、 もう二度と、 こうやって馬鹿みたいに話せなくなるような気がするんだよね。 っていうのは建前で、 姫とわたしは、 あんまりにも行く道が違いすぎちゃったよ。 姫についてきてってお願いしたのは、 本当に本当に、 姫の隣でまだ笑っていたかったからだよ。 それでも君が無理だというなら、 わたしは、姫との思い出を振り切って、 新しい場所に向かわなくちゃいけないよね。
いろんな面倒くさい感情を全部抜きにしても、 わたしは姫に会いたくてたまりません。
逆に離れるのが辛くなるとしても、 わたしはやっぱり姫に会いたいよ。
姫の声が聞きたいよ。
わたしに彼ができないのは、 君よりも素敵な男の子に今まで出会ったことがないからだよ。
最悪のことしてるって分かってるけど、 このまま君とちゃんとお別れしないで、 わたしは本気でここから出て行くことができないよ。
ねえ、姫。 わたしもう、このまま静かにさよならした方がいい?
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