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恋さまへ （ 魔物より） |
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- あの人たちの腕の中で寝るのは止めておこう
彼らは今も私を抱いてくれるだろう
初めは何も分からなかった彼らも
そのうちに分かり始めたはず
恋と魔物の区別が
みんな可愛かったのになあ
若気の至りってことを否定していること自体が若気の至りだった
あの腕で寝た日々が懐かしい
あの手で包まれた日が恋しい
私は、貴方を投げられても受け止めきれなかったのに、追いかけても届かない距離にいることが切なくて
貴方の背中を叩いた
貴方の背中を見つめた
すぐにでも首を絞められる距離にいることが
もどかしかった
何で締めなかっただろう
愛は狂気というけれど
本当にそう
私が貴方で、貴方が私で
線がなくなる
ぼやける
寂しい
魔物
恋
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