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たわしさまへ  (エイリアンより)
IP: 106.160.69.107
入学してからもう一年か・・
あの頃の君への印象としては、
よく人前でこんなはっちゃけて歌えるよなぁ・・
って感じで、でもそのおかげでうちのクラスは和んで・・

同じ部活に入った君。
その時だって印象はそんなに変わらなくて、
率先して学年リーダーをやってくれた君に、
あ、この人推薦だな。とかって思ったりして・・

なんだかんだいって席も近かったし、
一日に一回は話すくらいだったよね。
でも本当にそれだけで、挨拶さえ交わさない。
たまに目が合って、話して、それで終わるの繰り返し。

君と初めてLINEしたのは私からだったよね。
「追加しました〜よろしく〜!」
その一言に対しての君、
「ごめん、誰だっけ?笑」

文化祭準備の時は本当に困ったよ。
君がシフト表なくしちゃうから・・
イラついちゃって私、「どこにあるの?」「え?」
乱暴にLINEしてたよね・・

席替えしてもそこそこ君とは席が近くて、
でも一つ変わったのは、君と私の間に
あの子が入ってきたこと。
可愛くて頭良くて、胸の大きいあの子・・

君もあの子も絵が上手で、よく話してたよね。
その様子をただただ見てるだけだった私。
本当に最初はみてるだけだったんだ。
「仲良さそ〜。」それだけだった・・

なのに気づいたら意識してたの。
一日中君を目で追ってしまう自分がいた。
あの子と君が話してるときにイヤホンする自分がいた。
でも何を話してるのかを聞いてる自分もいた。

たまらなくなって、初めて君に・・
「こんばんわ!まだ起きてるー?」
こんなLINEを送ってみたの。
もちろん、きっかけもあったけど・・

「なんすか?」
ぶっきらぼうな君の返事。
でも返信がとても早くて舞い上がっちゃって・・
あの時はふわふわしてたなぁ。

明くる日、学校で見た君はいつもと違って見えたよ。
なんだか、そわそわしちゃってさ。
「あぁ私、昨日この人とLINEしてたんだ〜」
そんなことを一人考えてニヤついて・・

でも変わらなかった。
私と君がLINEしても、あの子はいた。
君のすぐ後ろで、楽しそうに笑う黄色い声。
そのすぐ後ろでただ見てる私。

またイヤホンした。つらかったから。
誰にも打ち明けられないこの変な感覚と感情。
どうすればモヤモヤが晴れるかなんて、
そう簡単には見つからなかったよ・・

でも頑張ったんだよ、私。
3日おきくらいのペースで君にLINEした。
こんなこと自分でも初めてで、恥ずかしくて、
でも君とただ、話したかったから・・

冬休みに入ったばかりのころ。
「ところで、明日って暇ですか!」
お互いの成績のことを独り身同士イブに話してた夜。
君からのあの誘いは、今でも忘れられない。

一緒に動物園に行ったね。
友達に話したら笑われた、クリスマスに動物園?笑
「急に思いついたから・・」君はそう言ってたね。
急でもなんでも君と二人のクリスマスは、楽しかったよ。

そしたらすぐ学校が始まっちゃった。
休み明けはテストとテストに覆われて、
君ともなかなか連絡が取れなくて・・
なのにあの子は黄色い声をあげるんだ。

最初はイヤホンをしないでいられた。
「私はクリスマスに、この人と動物園に行ったのよ」
鼻高々と、クラスの誰一人も知らない事実に浸ってた。
でも気が付けば、耳にはイヤホンがあったんだ。

時には、君の方からあの子に話しかけてる時もあったね。
「その紙、いつも持ち歩いてるんですか?」
そんなことどうでもいいじゃない。
なんでそんなことをあの子に聞いてるの・・

クリスマスに一緒にいたのは私なの、あなたじゃないわ。
あなたは私より何もかも上かもしれないけれどね、
あの人にとっては私がきっと、一番なの・・
そう、信じたい、信じていたいの・・

テスト期間中は、なかなかLINEしづらかったなぁ。
それに加えてのあの子の存在。
学校に行くのも足が上がらなくて・・
でも「君に会える」それで学校に行くようなものだった。

前の方が話しやすかった。
だって、一日に一回は話す仲、だったじゃない。
なのに・・もう一回も離せない日があっても
おかしくはないような・・そんな日々。

こんなことなら好きにならなきゃよかった?
きっと気まぐれでクリスマスも誘ってきただけ。
だって「急に思いついたから・・」
君はそう、言ってたものね。

私じゃなくて、あの子が好きなんだよね。
クラスでの君の行動はそれをいやというほど
見せつけている。もうこれでもかというくらいよ。
もうわかったから・・これ以上・・

テストが終わって、一段落。
LINEもしやすい時期になった。
迎えるは待ちに待った春休み。
・・君と遊ぶ約束をした、春休み。

最初に行ったのは映画だったね。
化学好きの私たちにはたまらない映画だったよね。
わざわざ私の地元まで来てくれるんだもん・・
君の優しさを、改めて知ったよ・・

それから、東京観光か。
君が案内してくれた東京は、初めてでも馴染みがあって、
探しても見つからないお店も探してくれて、
「危ないよ」車道側を歩いてくれた。

公園のボートで言ってくれたね、
「これからはお付き合いとして・・」
君のその一言が、一瞬よくわからなくて・・
ぽかぽか陽気に呑み込まれそうだったんだよ。

それからは「お付き合い」として、
公園や動物園に行ったね。
手料理が食べたいなんて言う君のために挑戦した煮物、
今でも口に会ってたか、正直不安です・・

君からも少しずつ、LINEをくれるようになったね。
その言葉1つ1つが、私の宝物なんだよ。
君にとっての初めての彼女、こんな私でよいのかな・・
頭の中にはまだ、あの子の存在がある・・でもね、

やっぱり私は君が好きです。
どうか、末永く、お互いを思いやって、
幸せになりたいです・・。