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さんかくさまへ (しかくより) |
- IP: 202.229.165.240
こんばんは。暑い夜ですね。 こんなことをここで書くのはなんなのですが、 まあ、こんな夜だし、 君に対して常々思うことを書きます。 正座して、心して聞くように。
あ、その前に、 私、来週二十歳になるんですよ。 あ、知ってました?それはどうも。 これで私も大人の仲間入りでしょうか。 祝ってやってくださいね。
でもね、それってつまり、 生まれてこのかた彼氏ができなかった歴、 また更新しちゃうっていうことなんですよね。 いやあ、まさか二十歳になっちゃうとは さすがに思ってもいませんでしたよ、はい。 小さい頃といえば、 なんかこう、中学生くらいになれば、 遅くとも高校生になれば 素敵な人とお知り合いになって、 デートとかその他いろいろな楽しい時間を 好きな人と過ごすんだと思ってましたよ。
二十歳、ですよ。
今まで、『年齢イコール彼氏いない歴なんですよー!』 っていうのが鉄板のネタだったんですけどね。 いやあ、さすがに笑えなくなってきたぞ、 『誕生日なんて悲しいだけね』って言ってた 大人の言葉が今わかりますね。こんな気持ちだったのかな。 や、ちょっと違うか。
月日といえばもう一つ。
もう直ぐ、二ヶ月になりますね。
って言っても、あなたはもう忘れてるんだろうなあ。
あなたに振られた、あの日から。 あ、今こいつ重い女だなって思ったでしょ。 やだなあ、顔に書いてますよ。
んと、なんて切り出そうか いかがおすごしですか?かな、 えーと、その後、彼女さんとはうまくいってますか? っていうか、うまくいってなくても、 もう私は助けませんよ。 まあ、単純におせっかいだったんじゃん、でしゃばったんじゃん、 何真面目に受け止めてんの、バカみたい、 そんな気持ちもありますが、 どっちかというと、 なんかこう、晩年の光源氏とでもいうのでしょうか。 一度しっぺ返しを食らう方が、 因果律的にピッタリだもんなあと 何かで納得してしまうんですよね。 や、まあ、こっちの話ですけど。 まあ、今の彼女さんを泣かすようなことがあったら 私があなたをぶん殴りに行きますから、 その時には覚悟しておきましょうね。 潔く須磨流しを受け入れましょう。
で。 まあ、二十歳になっちゃうんですよ。
でね、 私、この前実家に帰って、 いろんな親戚の人に会ってきたんですけど、 まあみんなして彼氏の話をすること。 結婚なんてまだできないよーって言ったけど、 よく考えたら私、結婚が許されて4年も経つんだなあ、 結婚なんてできるのかねえ、私
『綺麗なこねえ』って褒めてくれて嬉しかったけど、 『スタイルもいいね』って言われたけど。嬉しかったけど。 じゃあ私のこの体、 誰にも預けずに私は死んでいくのでしょうか、 白い胸も、やわらかいお腹も、 子を宿すための私の子宮も、 誰にも見られないままに、愛されないままに生きて、 灰になる瞬間まで、一度も見られることのないままに、
あーあ、なんだか暗くなっちゃった
そうだねえ、やっぱり私 なんだかんだ言って重いんだねえ 重くなって、その重さで倒れてしまうような そんなのが私だよね、やっぱり
それでも、そんな私を好きって言ってくれたんだよね
私、二十歳になっちゃう前に、 やっぱり、抱かれるならあなたに抱かれたかった
初めて手をつないだの、あなたなんだから、
今、この暑さのせいにして全てを言っちゃうよ
私、この二ヶ月で、あなたのこと忘れられなかった ずっと考えて、悩んで、怒って みんなにバカみたいって言われるのに、 私だけ、なんでこんなにいやらしいんだろう
あなたとキスしたかった。 私だけが好きって言って欲しかった、 まだ誰にも触れられたことがないこの体に触れて あなたにも同じくらい愛しさを感じて欲しかった
いつか私に飽きて、別の子に行ったとしても 私はそれでよかったのに、 あなたが悩む今の彼女さんと違って 私はちゃんとここから立ち去るのに、 少なくとも、こうして未練を残すかもしれないけど、 それでも、あなたの幸せを願って、 きちんとお別れして、次の恋を応援するのに
でも、まあ 仕方ないですね その悩むことも好きっていうなら っていうか、 だったら最初っから私に相談するなし。 勝手に悩んでろし。 って思う。
そうしたら、あなたを好きになることも なかったかもしれないのに。
さよなら、 もう二度と 私を煩わせないでね、
それと、
さよなら 好きな人に好きって言ってもらえなかった 10代の私
フライングですが こんにちは 20代の私
今どはきっと いい恋をしてやろうね、
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