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君さまへ (ゆうより) |
- IP: 116.81.110.65
- 私は変わった。
自分のせいで。君のせいで。
ちょっと意地悪になってしまった。
うるさがられるほどに。
友だちに、ウザイと言われるほどに。
本当は、誰にだって優しくしたいのに。
戻れなくなってしまった。
無邪気なままで、居たかったのに。
あの日から。
自分にしか見えない殻に閉じこもり。
笑えなくなった。
『笑う』って、どうやるんだっけ。
唯一、その殻から出られる時は。
君とだけ。
新しい人に会うと。
感情さえ、無くなる。
昔の自分は、どこか遠くへと行ってしまった。
追いかけたいのに。
足に付いている枷が。
八方を塞ぐ壁が。
私を前へと行かせない。
後ろに行くことも許さない。
でも。
そこが暗闇だとしても。
君という光がある限り。
私自身を。
私は見失わないで済む。
『人生に、必ず壁はある』
そう人は言うけど。
それを乗り越えられない人は。
どうすれば良いの。
私の『初恋』という名の壁は。
どうも、乗り越えられそうにない。
『たかが初恋じゃないか。いつか忘れてしまう初恋じゃないか』
そうだけど。
そうだけど。
そうに決まっているけど。
でも……。
後二年。
長くて短い残り時間。
私の初恋は、そこで終わりを告げる。
悲しいけど。
苦しいけど。
後少しの辛抱。
報われない初恋は。
どちらを選ぶ。
私にとって嬉しい結果だとしても。
あの子にとっては、悲しい結果。
私にとって悲しい結果でも。
あの子にとって、嬉しい結果。
それなら、後者を選ぼう。
別に、君のことがそんなに好きでもない訳じゃない。
大好きだけど。
できるのなら、ずっと一緒に居たいけど。
誰かが、悲しい思いをするのなら。
私は、潔く諦める。
自分勝手な理由で。
誰も傷つかないでほしい。
そうすれば。
昔の私は、戻ってきてくれそうだから。
これも、自分勝手な理由だよね。
ごめん。
ごめんね。
君に似合う人は、きっと私じゃない。
誰か、違う人。
予想だけど。
私と君は、これから特に接点も無く。
昔の友だちとして。
「ああ、そういやあんなヤツ居たな。」
そう思うぐらいの関係になり。
忘れられていく。
私だって、きっとそう……。
最後、にはならないとは思うけど。
ありがとう。
ごめんね。
普通によろしく。
二年たったら、さようなら。
本当に、本当に。
大好きでした。
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