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養老孟司と茂木健一郎、なぜ人は悩む?対談

自分は正しい、
されど
他人もまた正しい。


婦人公論の養老孟司先生と茂木健一郎先生の対談がおもしろかったです。テーマは「なぜ人は悩むのか」。

答えは「人は迷うようにできている」。

なんだか納得できるようなできないような答えでありますが、ようするに、人の脳は、右と左ではまったく違うことをしていて、左脳が意識してやろうとしていることを、右の無意識の脳が妨害しているそうです。右と左、どっちの意見を聞くか、頭も困っているわけで、だから、悩んだり迷ったりするのは当たり前なんだとか。

対談では、いろいろなエピソードを交えながら、脳について悩みについて語られていました。どの話も興味深かったのですが、もっともだなぁと思った話のひとつが、養老先生のもとへ「夫とは価値観が違う、別れたい」と相談に来た女性の話です。

僕はね、こう言うんですよ。
「あんた、これまで何を見てきたんだ。ダンナの顔だろう。
向こうは何を見ていたか。あんたの顔だ。
お互いに違うものを見ていたんだから、意見が違うのは当たり前だ」って。



たしかに自分の顔はほとんど見ないです。今日、鏡を見た時間も、ほんの少し。自分のことは自分が一番知っているようで知らない、という言い伝えは本当なんだろうな、としみじみ考えました。

たとえば、青のり。
自分の歯に付いている青のりは見えません。気がつかないときはずっと気がつかないままです。でも、相手の歯に付いた青のりはよく見えるんだよね。。。もし、青のりが価値観だとしたら、いや「価値観が違う」と相手を責めるときは、相手の欠点を追求しているときが多いので、もし、青のりが欠点だとしたら・・・。自分の欠点は棚に上げて、相手の批判ばかりしているのかもしれないなぁと思いました。

【つれづれ】気になったもん