有川浩「レインツリーの国」を読んだ感想
●読書感想文 レインツリーの国 著者:有川浩 発売:2006/9/28
有川浩の「レインツリーの国」は、先日、感想を書いた 伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」を読む前に読みました。
「伊坂幸太郎」がクラクラするほど面白かったので、 すっかり「レインツリーの国」のことを忘れてました。
でも、「レインツリーの国」も面白かったんです。 せっかく素敵な一冊に出会ったので「レインツリーの国」の感想も書いておきます。
名前だけを見て、ずっと男性だと勘違いしてた、有川浩さんの小説を読むのはこれが2冊目。名前だけでなく、小説を読んでもやっぱり男なんじゃないかと思ってしまいます。いや、男だったらいいなぁと思っているのかも。いや、女性が書くから、小説に出て来る男性が魅力的なのかもしれません。
「レインツリーの国」に登場する主人公の男性が、ちょ〜かっこいいの。 その格好良さは、ずるすぎるでしょ!ってくらいカッコイイ。 女子の気持ちがわからないようで、わかる男。 こんな男がいたら即効で惚れてしまいそう。
なんというか少女漫画に出てきそうな男子なのかな。 面倒くさがらず、ちゃんと向きあってくれて、 ぐいぐい引っ張ってくれそうなタイプなの。
でも、冷静になって考えると、私とは合わないんだろうな。私は追っかけるのが好きだから。追っかけないと燃えないから。強引な男性って頼り甲斐があって憧れるけど、適度な距離は欲しい。たまには見て見ないふりもして欲しいし、たまには突き放してくれないと息が詰まりそうな気がするんだよね。
でも、好きになったらそんなことは関係ないか。 関係なく突き進んでしまうのが恋だよね。
たとえこの恋がうまくいかないかもしれなくても、 お互い疲れ切って傷つけ合って終わるかもしれなくても、 それでも今は彼と一緒にいたい、 手を繋ぐなら彼がいいし、 キスをするのもすべてを許すのも彼がいい。
これが恋よね。恋の醍醐味。
「レインツリーの国」は薄い本で、登場人物も少なく、読みやすいので、あっという間に読み終わりました。ネットで出会った男女の恋愛を(しかもちょっぴり複雑なのに)これだけ爽やかに表現できる有川浩さんはかっこいいです。
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