「カーネーション」まさちゃん役の玄覺悠子
第14週のサブタイトルは「明るい未来」。 「明るい未来」は「ムスカリ」の花言葉です。
戦争が終わって、ちょっと明るくなったけど、 明るいのは、糸ちゃんと愉快な仲間達と闇市くらいで、 世の中は、まだ貧しくて貧しくて、まだまだ暗いです。
生きるために泥棒にならんとあかん戦争孤児。 生きるために身体を売らんとあかんパンパンガール。 なんて悲しい世の中なんだろう。 (関係ないけど、パンパンって言うてええんやな)
今週の土曜日は神回でした。 一行にまとめると、 値切り上手なおばちゃんが、戦争孤児のカモにされる話。 たったそれだけのことだったのに、号泣。 ぎゅっと握った手と手を思い出すだけで泣けてきます。
生きのびや。 おばちゃんら頑張って、もっともっとええ世の中にしちゃるさかい。
これってさ、先週、神戸のお祖母ちゃんが言ってた、 「あんた、生きのびや」から繋がってるんだよね。 帯にお金を隠す癖は、チビ糸子の時代から繋がってるし、 カーネーションってメッセージがぶれないよね。
大事なお金を盗まれ、落ち込む糸ちゃん。 でも、盗んだことを怒らない糸ちゃん。 盗んだ子どものことを本気で心配している糸ちゃん。
「嘘くせ〜」とか「偽善者や〜」などと思わせないところが、 カーネーションのすごいところやと思いました。
しかし、子どもを泥棒にする世の中はあかんよ。 泥棒に同情してしまう世の中はあかんよ。 そんな世の中に二度としたらあかん、と 平成のおばちゃんも強く思いました。
私、まさちゃん(昌子)がけっこう好きです。 父ちゃんが死んでから、まさちゃんが父ちゃんの変わりというか 昌ちゃんあっての糸ちゃんになってる気がして、 そんなふたりの関係がとっても気に入ってます。
今回も、「あの子、お菓子の一つでも買えたやろか」と心配している糸子に、 「元締めにお金を渡すやろうけど、 ほんでもチョロっとくすねて、お菓子くらい買うたやないですか」 とフォロー。嫌みの中にも優しさがあるんだよね。
まさちゃん役の玄覺悠子さん。 大阪じゃなくて石川の人なんだね。 インタビューで、岸和田の言葉はかなり苦労したと語ってました。 しかし、玄覺悠子(ゲンカクユウコ)って変わった名前だよね。
【朝ドラ】カーネーションの感想
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