カーネーションとコシノジュンコ(文藝春秋)
岸和田に生まれた一人の女の子、 糸ちゃん(小原糸子)が亡くなりました。
なんやかんやいうても寂しい。 やっぱりさみしい。
文藝春秋4月号にコシノ ジュンコさんの手記が綴られていました。 お母ちゃん(小篠綾子)が亡くなられた日のことも書いてありましたが、 ドラマと同じようにひとりで旅立たれたそうです。
92歳でお母ちゃんが倒れた時は、息子のお嫁さんはふたり目を妊娠中でした。お母ちゃんは緊急入院したくせに、私の持って行った鰻を二人前ペロリと食べるぐらい元気になってたんです。そこで、一緒にお見舞いに駆けつけた息子夫婦がお腹の子は女の子ですと発表したら、上は男の子でしたから、初の女のひ孫ということで、お母ちゃんは「きゃあ、嬉しい!」と大喜び。その姿を見て、お母ちゃんの名前を一字もらって、子どもの名前は「綾」にしようと決めました。それを聞いて、お母ちゃんはまたガッツポーズをして喜んだ。その後急変して、一カ月ほどで亡くなりました。
間際には三人姉妹で病室に泊まって、病人の横で笑い話いっぱいしました。最期は、ヒロコと私の東京コレクションが終わるのを待つように、誰も病室にいない時に逝きました。誰が最期を看取ったとか姉妹で喧嘩せずにすむように、お母ちゃんはちゃんと考えてたんじゃないですかね?
名前をもらった「綾」は、お母ちゃんが亡くなった二カ月後に生まれました。その後、もうひとり女の子が生まれて、ただ今、孫は三人。この子たちも、私や息子が働く姿を見て育ってくれると嬉しいですね。
三姉妹のお泊まりも実話だったんですね。 賑やかなことが好きなお母ちゃんのため、 寂しさを紛らわすため、娘達は笑っていたんでしょうか。
元気な姿を確認するとすぐ仕事に戻ってしまった娘達。 責任や立場があるから仕方ないけど時代だよね。 今となっては親の最後に会えるというのは贅沢なことなんだろうな。 でも、曾孫に会えるのも贅沢なことだよね。
お母ちゃんが亡くなったとき、三姉妹は60代。 夏木マリの老けメークと比べると三姉妹は若すぎる気がする。 それだけが気になってしまいました。 明日は最終回かぁ。 寂しいばっかり書いてるけど、さみしいっす。
【朝ドラ】カーネーションの感想
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