新型うつ(20〜30代に蔓延)NHKスペシャル
20〜30代に蔓延している「新型うつ」の特集を見ました。
《性格》 従来型のうつ・・・勤勉で真面目な人に多い 新型うつ病 ・・・自己中心的で不真面目な人に多い 《特徴》 従来型のうつ・・・不眠や気分の落ち込みなど常にうつ症状。 新型うつ病 ・・・職場を離れると気分が回復し、好きなことには活動的。 《原因》 従来型のうつ・・・原因は自分にあると考える。 新型うつ病 ・・・職場や親など他人にあると考える。
他には、新型うつは「うつ病」だと診断されると安心するのが特徴で 従来の抗うつ薬が効きにくく、治りにくく、 精神科医療の現場でも、対応策を模索しているそうです。
NHKスペシャルの調べによると65%の企業に新型うつ患者がいました。 精神科医だって対応に苦慮しているんだから、企業側はもちろん混乱。 生き方なのか、性格なのか、病気なのか、判別が難しいみたい。 自宅を訪問すると不規則な生活を送っていることが多く、 乱れた生活習慣の見直しを母親にも指導しなければならないのが現状。 どこまで企業側が育て直しに介入すれば良いのか悩んでいました。
求職中にディズニーの年間パスポートを作っていた人もいました。 上司は信じられない行動だと嘆き、就業規則に、 求職中は病気を治すことに専念する、と付け加えたそうです。 こういうのも難しいよね。 風邪や骨折のように寝ていれば治る病気じゃないから。 家にこもっていたら病気は悪化しそうだし、気分転換は必要。 でも、企業側の気持ちもわかる。 休まれたことで、残された人は仕事は増え、 残された人の気持ちを考えると見て見ぬ振りはできないよね。
新型うつ患者は、家庭にも特徴があり、 核家族に多く、失敗しないよう過保護に育てられていました。 よって、人に怒られたり、人とぶつかった経験が少なくなり、 打たれ弱くなるみたい。
失敗しないように育てるって誰のためなんだろうね。 一応、番組では「子どものため」と説明していたけど、 聞けば聞くほど、親のためとしか思えなかった。 子どものことで学校や社会から注意されるのが嫌なんじゃないかな。 親だって誉められたいもんね。 失敗したくないのは親自身なんだろうなと思った。
新型うつ患者は、自分を理解して欲しいと強く思っているそうです。 また、思い込みが激しく、誤解していることも多いので、 じっくり話を聞く機会を設けることが大事みたいです。
スタジオの討論で、精神科医の斎藤環さんが言ってました。 お金を出せば、精神科医は話を聞いてくれるけど、 患者さんにとって本当に必要なのは、 お金を払わずとも親密な会話ができる友人や仲間だと。 治療に効果を発揮するのは、薬物ではなく「人薬」だと。
人は、人によって傷つけられるけど、癒してくれるのも、人なんですね。
【テレビ】気になったもん
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