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NHKスペシャル「釜石の奇跡」命を守る特別授業

防災の日の「NHKスペシャル」は、
『釜石の“奇跡”〜いのちを守る特別授業〜』でした。

すごいですね。
これは《奇跡》なんかじゃないね。
間違いなく教育の賜。
真剣に取り組んだ「防災教育」の成果です。
教育って大事なんだとしみじみ感じました。



高さ10メートル以上の津波に襲われた釜石市。
死者・行方不明者が1000人を超す釜石市で、
ほとんどの小中学生が助かりました。

大人顔負けの判断力と想像力で危機を乗り切った行動は、
「釜石の奇跡」と呼ばれ、語り継がれ、
学校関係者だけでなく、企業の社員教育にも普及し、
海外からも注目を集めています。

番組では、地震発生前に下校した児童達が、
地震発生後、津波がくるまで、どのように避難行動したか、
アニメと実写でわかりやすく再現されていました。
実際に映像でみるととてもリアル。
新聞や雑誌で読むより自分のこととして考えられました。



スタジオで命を守る特別授業を教えてくれたのは、
釜石市の防災アドバイザーを務める群馬大学の片田敏孝教授。
片田敏孝教授が、
人間は自分に都合の悪い情報は信じない!
と仰っていましたが、けっこうガツンときました。

例えば、年間5000人以上の人が犠牲になっている交通事故。
たくさんの人が亡くなっているのに、
交通事故には遭わないと思っている人が実は多い。
信号無視したり、横断歩道のない場所を渡ることができるのは、
「自分は大丈夫」と思っているからだ。

一方で宝くじ。
全国で200本しか大当たりしない宝くじ。
たった200本なのに、当たるかもしれないと考える。
確率で考えると宝くじのほうがずっと低いのに。
人間は自分に都合の良い情報は信じやすいのです。
宝くじが好物な私には耳の痛い話でした。



子ども達が、津波防災教育で教わってきた「避難の3原則」
●想定にとらわれるな
●最善を尽くせ
●率先避難者たれ(真っ先に逃げろ)

「津波てんでんこ」の言い伝えもすごい。
逃げるときは、一緒にいない家族のことは考えるな。
逃げていたら必ずどこかで会えるから、とにかく自分の命は自分で守る。

お母さんやお父さんが心配して、自分を探し回らなくてもいいように、
親が迎えに来てくれるのを期待して、待たなくてもいいように、
日頃から信頼関係を築くことが大切みたい。

「逃げろと言われなかったから逃げなかった」
「情報がない」「指示がない」と他人任せにするのではなく、
釜石の子供たちのように、「自分の命は自分で守るんだ」
と主体的に行動することが大事なんですね。

【テレビ】気になったもん