踏切トラブルを知らせる非常ボタン(事故防止)
踏切内でうずくまっている74歳の男性を助けた 40歳の女性が電車にはねられ亡くなりました。
運転席にいた父親は、「やめろ」と止めましたが、 耳に入らない様子で踏切内に入っていきました。 彼女の勇気ある行動もすごいのですが、 目の前で娘を失った父親もすごい人でした。
報道陣のどんな質問にも丁寧に答えられていたし、 娘さんに伝えたいことを聞かれると 「『おじいさんは助かったよ』と伝えたい」 と涙を堪えて答えていました。
事故現場に居合わせた男性は、 「僕がもっと何かやってあげれば。非常ボタンを押せばよかった」 と、うなだれていたそうですが、お父さんは、その男性に 「あなたの責任ではないよ」と声をかけられたそうです。
彼女のお母さんもできた人で、 「昔から正義感の強い子でした。 その性格は私たちが育てたのではなく、娘が生まれ持ったものだと思います。 事故で助かった方は、娘のことをあまり気にしないでいただきたい。 多くの方に献花していただき、本当に感謝しています」 と助かった人を心配し、感謝の言葉を述べていました。
生まれ持ったものもあるかもしれないけど、この親にしてこの娘ありです。 狂いそうなくらい辛いだろうに、恨み言言わず気丈に振る舞い、 亡くなられた娘さんがどのくらい優しい女性だったか両親から伝わってきます。
社会心理学の研究によると、人助けするためには、 いくつかのハードルを越えなくてはならないそうです。 ●何かが起きていると気づく。 ●緊急事態だと判断する。 ●自分に助ける責任があると考える。 ●助ける方法を考えつく。 ●コスト(手間、時間、お金、危険性、恥ずかしさなど)を考える。 ●人助け行動の実行。
これだけのことを短時間で考え行動に移すんだからすごい。 私なんて非常ボタンを押せるかどうかも自信がないです。 踏切トラブルを知らせる非常ボタン。 まじまじと見たことないので、ちゃんと確認しようと思いました。 みなさんも事故には気をつけてくださいね。
【つれづれ】気になったもん
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