連続テレビ小説「おしん」BSプレミアムで再放送
おしんの再放送を見てます。 おしんを見るのはこれで3度目。 1度目は1983年(昭和58年)の本放送。 2度目は20周年記念(平成15年)の再放送。
3度目だけど飽きないです。 おもしろいドラマは何年経ってもおもしろいね。 10年振りに見ると、感動するポイントが微妙に変わっていて、 その変わりように自分の成長や年齢を感じています。
小林綾子の少女期が終わり、田中裕子の青春期に入り、 加賀屋編(酒田)から髪結い編(東京)に舞台は移りました。 舞台が移るたび寂しい気持ちになりますが、 新たな舞台に移っても、負けず劣らずのクオリティ。 さすが平均視聴率は52.6%の怪物ドラマです。
小林綾子も可愛いけど、田中裕子も可愛い。 地味な顔なのにね。 でも表情が豊かだから引き込まれます。 はにかんだ顔と困った顔がとくに可愛らしくて、 竜三さんが惹かれていくのもわかる。
山形の貧しい農家に生まれたおしん。 口減らしのため7歳で奉公に出され、波瀾万丈な人生を送ります。 関東大震災では財産を失い、戦争では夫と長男を失います。
いつ生まれてきたか、誰から生まれてきたか、 誰と出会い、誰と別れ、どんな風に別れたか、 時代や出会いや別れは、その人の人生に大きな影響を与える、 おしんを見ていてそのことをとても感じています。 そして、その出会いが正しかったか間違っていたかは、すぐにはわからなくて、 何年後かに有り難く思うこともあれば後悔することもあるんだよね。
おしんにとって、加賀屋の大奥様(長岡輝子)と 髪結いの師匠(渡辺美佐子)との出会いは最高の財産だと思う。 学校へ行けないおしんに、学校で習うこと以上の教育を与え、 二人とも厳しい人だけど、厳しさの中に大きな大きな愛情があり、 おしんが独り立ちできるよう強く育ててくれた人。 7歳で親元を離れ、働かされたおしんは本当に可哀想だけど、 酒田の家にいるよりずっと幸せだったんじゃないかと思う。
しかし、もうすぐ佐賀編がはじまる。 虐めて虐められて、おしんに、おしんらしさがなくなる佐賀編。 けっこう見るのが辛いのよね。
おしんと私のばぁちゃんは同世代。 ばぁちゃんは昔の話をしたがらなかったけど苦労したんだろうな。 もっとたくさん話が聞きたかったな。
【ドラマ】2013年ドラマの感想
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