いつか陽のあたる場所で(ハナミズキは浅野温子?
「いつか陽のあたる場所で」を見てます。
前科を持った女性が、(←業界用語では、「前持ち」と呼ぶらしい) 犯罪者という過去を背負いながら、新しい生き方を模索する話。 来週は、とうとう最終回。
ノリノリの「最高の離婚」を見た後に、 「いつか陽のあたる場所で」の1話を見たせいか、 最初は、眠くなりそうになるくらい退屈だったんだけど、 2話目からはどっぷり入り込み、優しい気持ちで見てます。
だんだん強くなっていく芭子ちゃん(上戸彩)もいいけど、 だんだん弱くなっていく綾さん(飯島直子)がいい。
飯島直子の明るさが、回を追うごとに切なくて、 父親(前田吟)と息子(藤本哉汰)のエピソードは号泣。 人 殺 しの娘に、死ぬまで優しかった父親。 母と絶対に名乗れない息子との時間。 飯島直子の犯した罪が可哀想なだけに、泣けてきます。 (夫の暴力から子どもを守るため夫を殺 してしまいました) (藤本哉汰くんは、家政婦の三田さんの息子だった子役なんだね)
犯 罪の話ですが、悪人はあまり登場しません。 唯一、最低だったのは、同じ刑務所仲間の坂井真紀。 彼女、演技が上手すぎる。 根性悪そうな顔がめちゃくちゃうまい。 演技とわかっていても、腹が立ってきます。 でも、坂井真紀を見ていると更正がいかに難しいかわかりました。
上戸彩の母親(浅野温子)も、嫌な人。 でも、くそ真面目にしか生きられない気持ちはわかるし、 ハナミズキさんは、たぶん浅野温子だろうし、 彼女なりに、娘を思っているのは伝わってくる。
それに、もし、周りの人がみんな親切で優しかったら、 芭子(上戸彩)の更正と自立は、もっと遅くなってたと思う。 母親に認められたいという思いも、彼女を強くさせているので、 だから、冷酷な母親も、彼女にとっては必要な人なんだろうな。
9話で、綾さん(飯島直子)は、いなくなってしまいました。 お世話になったパン屋さんをピカピカにして、 立つ鳥跡を濁さず的な去り方は、綾さんらしいけど、寂しい。 綾さんと芭子ちゃんが、どんどん仲良くなっているのを見て、 芭子ちゃんが綾さんをどんどん大好きになっているのを見て、 こんなに仲良くなったら別れるとき辛くなりそう、なんて思ってたので。 芭子ちゃんが心配だ。きっと彼と別れたときより落ち込みそう。 ハッピーエンドで終わって欲しいな。
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