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映画「潮騒」来てよその火を飛び越えて

映画『潮騒』を見ました。

 監督:西河克己
 脚本:須崎勝弥
 原作:三島由紀夫
 出演:山口百恵、三浦友和
 公開:1975年4月


海女と漁師の青春映画。
憧れの百恵ちゃんの映画です。
百恵ちゃんが海女で、友和さんが漁師。
身分違いで結婚を反対される二人は、まるでロミオとジュリエット。

百恵ちゃん16歳、友和さん23歳。
二人とも若い。でも16歳には見えない。
落ち着いているから大人っぽく見えます。

映画の中で、百恵ちゃんも友和さんも裸になります。
パンツとふんどし一丁になります。
「今はいかん。嫁さんになるまでは、どうしてもいかん」
と百恵ちゃんが拒んだので裸になっただけですが、
むしろ何もないことに、エロさを感じました。

三島由紀夫原作の「潮騒」は何度も映画化されています。

(1954年) 青山京子 久保明
(1964年) 吉永小百合 浜田光夫
(1971年) 小野里みどり 朝比奈逸人
(1975年) 山口百恵 三浦友和
(1985年) 堀ちえみ 鶴見辰吾

何度も映画化されるほど面白い物語なのか、
物語自体はたいしたことなく、微妙です。

ただ、当時の男女は、まだ貞操観念を大切にしていた時代。
結婚前に男女が合体するなんて普通では考えられないこと。
そういう時代に見る、裸の見せ合いっこシーンは
非日常を感じ、ワクワクして興奮するのかもしれません。
だから人気があったのかな。

海女たちが「乳くらべ」をするシーンがあるんだけど、
恥ずかしがる百恵ちゃんの服を強引に脱がすところは
やっぱりエロかったです。

渡辺えりがスタジオパークで、
宮藤官九郎は久世光彦さんのオマージュみたいなところがあり、
私がビートたけしさんとやった「学問ノススメ」のひとこまそのまま出てくる
と話していたけど、「潮騒」の中にも、ありました。

そのオマージュの元ネタは、
潮騒の中では、一番盛り上がるシーンです。
百恵ちゃんが、「その火を飛び越してこい」と友和に言うと
その言葉に従った友和が、たき火の火を乗り越え・・・・・・。

感動する場面なのに、
種市先輩とアキちゃんと北三陸駅の副駅長の顔が浮かび、
「じぇじぇじぇ〜またパクリかよ〜」と爆笑。
どうやら私は見る順番を間違ったようです。

オマージュなのかパロディなのかパクリなのか
よくわからないけど、潮騒のメモリーの歌詞の中にもあるし、
他にもたくさんパロディやパクリがあるんだろうね。

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