おしん佐賀編「おしん姑さん高森和子の神演技」
八重の桜を見て、おしんを見たら、辛すぎて・・・ なかなか寝付けませんでした。寝不足です。
おしんは、ただいま「地獄の佐賀編」です。
お姑さんから、キャリアや人格まで全否定される、おしん。 いびられ、いびられ、いびられまくる佐賀編です。
佐賀の家に、義妹(夫の妹)が里帰り出産のため戻ってきました。 同じ家でお産が重なると、どちらが不幸になるという風習があるため、 おしんは、出産直前に屋敷の外の納戸へ追いやられます。
嵐の夜、難産で苦しむ妹のために、おしんの夫は町へ医者を呼びに行き、 その同じ頃、おしんも陣痛に襲れ、夫の助けを求めて戸外に出ましたが、 嵐の中、そのまま泥の中に倒れ、意識を失い、 生まれたばかりの赤ん坊は、泣く力もなく死んでいきました。
おしんの不幸はまだ終わりません。 お乳の出ない義妹の代わりに、お乳をあげてくれと姑にお願いされ、 「そんなむごか事はできん」と怒っていた夫まで、おしんに感謝し、 義妹の赤ちゃんに、お乳を与え続けました。 我が子を失ったばかりなのに、不憫でたまりません。
おしんをいびり倒す、お姑さんを演じた高森和子さんは、 演技とは思えないほどのリアリティがあり、ほんに神演技です。 「佐賀県のイメージダウンになる」とNHKに抗議の電話が殺到したのも頷けます。 でも、嫁いびりという憎まれ役を演じるのは大変だったんだろうな。
おしんを見るのはこれで三度目。 ただただ、おしんが可哀想だと見ていた初回と違い、 年をとったからなのか、お姑さんが怒る気持ちもわかってきました。 姑から見るおしんは、自分の意地を貫き通すことに必死で、 相手に合わせようとする素直さが足りないんだよね。
そんなおしんも数十年後に、今度は姑の立場で、 嫁姑問題に悩まされるんだから、何とも皮肉なことです。
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