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映画「ひまわりと子犬の7日間」実話だったと知り号泣

映画「ひまわりと子犬の7日間」を観ました。



 監督:平松恵美子
 出演:堺雅人、中谷美紀、吉行和子
    若林正恭、夏八木勲、檀れい
 公開:2013年3月



動物映画の<泣かそう泣かそうとする演出>が苦手で、
この映画からも、お涙頂戴的な気合いを感じ、
「わたしゃ絶対に泣かないよ」と心に決めていたのに、
すんません、号泣してしまいました。

見終わった後、実話だったと知り、また号泣。
いい映画でした。

主人公の堺雅人は、保健所の職員。
動物の殺処分がお仕事の一つです。
大人なら、この仕事の辛さが理解できるけど、子どもにはわかりません。
堺雅人の娘も、父親の仕事の内容を知ったとき、罵るんです。

犬を 殺 す仕事をしているお父さんなんて大嫌い!

これ、つらいですよね。
誰に責められても、娘に責められるのが一番こたえそう。
そして、いつか娘は、どんな残酷なことを父親に言ったのか
理解できる日が来るんだよね。娘も可哀想です。
悪いのは、無責任な飼い主なのにね。

この映画の、影の主人公である犬の飼い主は、いい人でした。
事情があって(詳しくは映画を)、犬は野良犬になり、
事情があって(詳しくは映画を)、犬は母親になり、
堺雅人が勤める宮崎の保健所に、子犬と一緒に収容されます。

子犬を守るため、人間に立ち向かう母犬。
命がけで我が子を守ろうとする犬に出会い、
その命を守ろう!と堺くんは決心するのですが、収容期間は7日間。
1週間の間に、凶暴化した母犬の心を開かなくてはならなくて・・・。


どんな動物にも生きてきた歴史があり物語があります。
人間なら、過去に何があったのか伝えられるけど、
犬は、どごて生まれて、誰に育てられて、なぜ野良犬になって、
なぜ、大好きだった人間が嫌いになったのか、
どうやって生き延びてきたか、伝えることはできません。

この伝えられないもどかしさが、実に見事に表現されていました。
詳しく書かないけど、犬の回想シーンが泣けて泣けて。

それにしても、堺雅人はずこいね。
半沢直樹でもなければ、古美門研介でもなかったよ。
どんだけ引き出しがあるんだろう。

【映画】ちょっぴりネタバレ感想