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映画「南極料理人」南極大陸と違う堺雅人

映画「南極料理人」を観ました。

 監督:沖田修一
 脚本:沖田修一
 出演:堺雅人、生瀬勝久、高良健吾、豊原功補
 公開:2009年8月


南極って楽しそう♪
木村くんの「南極大陸」を見ていたら、とてもそんな風に思えないんだけどね(笑)

「南極料理人」は、南極大陸で越冬する隊員8名分の食事を作る料理人の物語で、原作は本物の南極料理人が書き綴ったエッセイ「面白南極料理人」。というわけで実話を基に作られた映画です。

彼ら達がいる場所は、南極大陸の南極ドームふじ基地。昭和基地から1000キロも離れたところにあり、高さは富士山よりも高く標高3810メートル。当然、めちゃ寒。
平均気温は氷点下54度。最低気温はマイナス70度。
70度の暑さも想像できないけど、マイナス70度の世界っていったい。
いったいどんな寒さなの?想像だけでパニック〜。

寒すぎて、寒すぎて、とにかく寒いので、ペンギンやアザラシはもちろんのこと、風邪のウィルスですら生息できないそうです。寒いのに風邪ひかないのよ(映画の中では風邪ひいてたけど)。また、低いのは気温だけでなく気圧も低いそうで、なので、お湯は85度くらいで沸騰するそうです。難儀なのは、麺類はそのまま茹でると芯が残ること。麺って温度に関係あるんだね。と当たり前のことにもびっくりしました。

食材は、冷凍、乾燥、缶詰が基本。凍ったらダメになる蒟蒻類は持ってきません。野菜はいろんな種を持ち込んで育ててみたけど育ったのはカイワレ大根ともやしのみ。(カイワレ大根ともやしの生命力にも驚き。私も育ててみようかしら。)

料理人が主役の映画なので、料理はとてもとても美味しそうでした\(^o^)/。
いちばん美味しそうに見えたのは「おにぎり」。その次、美味しそうに見えたのは「ラーメン」かな。でも、一番食べてみたいメニューは「伊勢海老のエビフライ」。映画では「やっぱり伊勢海老はお刺身ね」という結論でしたが、その贅沢な感想を言ってみたい。なんて贅沢な食べ方なの〜。

料理以外の話もありますが、全体的にゆるい映画でした。
とにかく、今、TBSのドラマ「南極大陸」と同じ南極とは思えません。見比べると違いがはっきりわかります。でも、それだけ頑張ったんだよね。先人達は。この短期間でよくここまで南極観測を安全にしたよなと感心します。感謝してます。

主役の堺雅人くんは「南極大陸」にも出ていますが、「南極料理人」の堺君は「南極大陸」で演じる大蔵省事務補佐官とは正反対のキャラクター。真面目なところは似ているけど、南極料理人の堺君は穏やかで優しいです。

実はこの映画。観てると眠たくなるんです。
私だけかもしれないけど、眠たくなるの。
もう何度、途中で挫折し、最初から見直したことか。
でも、どうしても「南極大陸」を見る前に見ておきたくて。

眠たくなるくらい緩い映画でした。時間がゆっくり流れていきます。『かもめ食堂』が好きな人はたぶん好きじゃないかなぁ。私はあまり得意じゃないので時間がかかってしまいました。でも後からじわじわと面白さが増してくる映画です。

きたろうのラーメンに共感する男子は多そう。私は堺くんに感情移入したけどね。だってさ、身体のこととか一生懸命考えて、毎日美味しい食事を作っているのに。。。(ここから先は内緒)。きたろうの気持ちもわかるよ。わかるけど、毎日ごはんを作っている者としては落ち込むのよね。なのにちゃんと願いを叶えてあげる堺料理人は、さすが職人です。

朝ドラ「おひさま」で活躍した高良健吾くんも出ていました。彼は雪氷サポート隊員。彼女がいて南極と日本の遠距離恋愛をしています。彼女とのコミュニケーションはもっぱら電話。しかし、電話代もバカにならなくて、「1分740円 使いすぎは身の破滅」なんて注意書きが張ってある部屋で、砂時計とにらめっこ。遠距離恋愛は大変です。

【映画】ちょっぴりネタバレ感想