「カーネーション」吉田奈津役の栗山千明
朝ドラ「カーネーション」。 第6週のサブタイトルは、「移りゆく日々」でした。 「移りゆく日々」は、「ワレモコウ」の花言葉です。
カーネーションを見てるとホント元気もらえます。 どんなに落ち込んでいても、ドラマを見終わると よっしゃ!うちも頑張ったるで〜!と思えるんです。
ただ、問題は、朝ドラなのに、朝、見ていないこと。 いつも夜の夜中の寝る前に見ているんです。 夜の夜中に気合いを入れても、朝になったら忘れているんです。 そこが問題なんやな。 まぁ嫌なことは忘れてぐっすり寝られるのは、ええことやけどね。
そんなこんなで、元気印の朝ドラですが、今週は泣かされました。
まず私を泣かせてくれたのは、吉田奈津(栗山千明)です。 父親が死んでずっと泣けなかった奈津が、 髪結いの玉枝(濱田マリ)に「泣き! 奈っちゃん」と言われ やっとやっと泣けたところ。
お父さんが死んでしまったのに泣けなくて、 大好きな人がいるけど、その人は結婚してて、 明日、お父さんが決めた人と結婚する前に、 自分の気持ちを全部吐き出した奈津ちゃん。
奈津にとって結婚は憧れじゃない。 吉田屋を継ぐという現実。 気持ちにケジメをつけるために泣いた涙です。 素直じゃない子が素直になると、切ないんだよなぁ。
それにしても栗山千明の涙は美しかった。 ただ泣くだけじゃない。 自分の運命を受け入れる強さもちゃんと感じたよ。
次、泣かせてくれたのは、小原家の人々。 クリスマスの夜です。 お父ちゃんが糸子を殴り暴れるところです。 もう最低のお父ちゃんやけど、理不尽なことばっかり言うてたけど、 お父ちゃんの気持ちもわかるの。 糸子の悔しい気持ちもすごくすごくわかるの。 あんなに頑張ってるのに認めてくれんのはホント悔しいと思う。 でも、あのお父ちゃんじゃなきゃ、糸子にはなってなかったと思うの。
怯えて泣き続ける妹たち。 泣きながら糸子を励まそうとするお母ちゃん。 みんなみんな、みんなの気持ちがわかって、わかるから、 私も小原家の家族になったみたいに一緒に号泣しました。
でも、一番、感情移入してしまったのは、お祖母ちゃん。 自分の育てた息子が、自分の孫を目の前で殴るんです。 おばあちゃん、つらいやろな〜。つらかったと思うよ。 なのに、崩れたケーキを泣いて笑って食べようとするの。 ハハハ! 食べれる、食べれるて。大丈夫や、大丈夫! ちょっと、へちゃがっただけや。味変わってへん。 ほれ、ほら、味変わってへんて。 おばあちゃん、けなげ過ぎる〜・・・ お祖母ちゃん役の正司照枝さんがうまいんだよね。
そして、最後はお母さん(麻生祐未)。 「小原呉服店」の看板を見上げる夫(小林薫)を 愛おしそうに見つめるあの表情。 言葉なんていらないんだよね。やられました。 いろんな夫婦の形があるけど、善作と千代はお似合いだと思います。
「栗山千明のスタジオパークからこんにちは」を見ました。 吉田奈津は架空の人物なんだね。 安岡家や商店街の人々なども特定のモデルはいないみたいです。
【朝ドラ】カーネーションの感想
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