ファーストキス
夜、まっきぃから電話がありました。 サークルに顔を出したとき、そのうちの仲間と喧嘩してしまったんです。私。 そのことについてでした。
それをきっかけに、なんと5時間ほど電話で話していました。 何を話していたのか…は、今となっては覚えてないぐらいたわいもない話。
明け方になり、眠気に勝てなくなりながら、まっきぃがぽつりぽつりと、 「今一緒にいたら、きっと甘えているんだろうな」 「電話切りたくないな。」 と、言ってくれたことに 「かわいい一面もあるんだなぁ」と思ったことを覚えてます。いつでもみんなの兄貴的存在で、頼ってる姿を見たことが無かったので、その一面を見れたことがうれしくて仕方ありませんでした。
数日後、仲間内で卒業旅行へいこう!と言う計画が出てきました。
残念ながら、3月にしか時間はとれず、海外などは期間的にも無理だったので北海道に決定。その中でもどのツアーで行くか、という話し合いをするため、居酒屋さんに集まりカタログ片手に、あれこれ話していました。
ところが話し合うどころか、単なる飲み会に変貌。 そのまま、まっきぃの部屋でまた飲みなおそう!となり、ぞろぞろと移動。 夜中、まっきぃが例の星君と買出しに行く間に、気がつくと私は眠ってしまっていました。
朝8時ごろ、目が覚めてみるとそこにいるのは、私とまっきぃだけ。 二人ともキョトンしてしまいました。 どうやら、星君が気を利かせたのか、いたずら心か、ほかの友人を連れて朝早く帰ってしまったようなのです。
2月の寒い朝でした。 まだまだ眠かった私と、仕事まで時間があったまっきぃと、取りあえずもう少し寝ることに。でも布団は一個。
緊張で眠気なんて飛んでいってしまった私は、まっきぃに背中を向けていました。 思い切って振り返ると、まっきぃは私を見ててくれました。 クリスマスのときのように、すれ違ってはいなかった。
「ぎゅーってしていい?」 って言われて、うなずいた私をぎゅーってしてくれて、少しした後、 「キスしていい?」って。 緊張しながらも、うなずいていました。
「私でいいの?」と、聞くと「ゆう☆がいいの」と返ってきました。 さすがに泣いちゃったなぁ。
その後、まっきぃの会社から電話があり、出勤時間がお昼過ぎに変更になったとのこと。 「神様はよく見てる」 そう言って、ずーっとぎゅっとしててくれました。
その後駅まで手をつないで、仕事に行く彼を見送ったとき、「俺と付き合ってくれる?」とまっきぃからの告白でした。
なんだか、順番が逆な気もしたけど(笑)、素直にうなずきました。 この人と一緒にいれば、ものすごくホッとする。 もう、その気持ちを忘れなくていい。なんだか、夢みたいな日でした。
後に、お付き合いを始めたことが星君の耳に入ると、案の定「僕のおかげでしょ?」と。 しばらくその話でからかわれることになりました うん、多分。星君のおかげもちょっとあったかな。
この日から、気がつけば丸4年。2005年11月。 私たちは結婚することになりました。
ゆう☆の結婚体験談1月31日
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