親族だけの披露パーティー
挙式が終わってホッとしたのも束の間、次は親族へのお披露目会の準備です。
挙式を済ませて夫婦になったとはいえ、今後の親戚付き合いを考えれば、やっぱり大袈裟でなくとも報告の場を設けるべき!!!と、当初乗り気でなかった彼を説き伏せ、結果、広大な庭園が目の前に広がるホテル(っていうとわかる?)で行うことに決めたのです。 では、準備から順を追って書くことにしますね。
会場決定
もう、ホテルはココ!と決めてました
何故か?というと、庭園がある、格式がある、ホテル全体に重厚感がある、ひな自身好きなホテル&ひなのボスがお気に入り=サービスが良い&料理が美味しい・・・といろいろありますが、一番は、ひな両親が○十年前に同じ場所で披露宴をしていたからです。
3月下旬に下見をしたときも、ココしか見学しませんでした。人数がなかなか定まらなかったため会場を決められず、結局正式に申し込みをしたのは7月に入ってからでした。
これはパーティー時に分かったことですが、ひな両親の他にも、ひなママの姉夫妻、ダンナ側の叔父夫妻、と、計3組も同じ場所で結婚式をしていたのです!! だから、「ココで結婚すると絶対に幸せになれる」場所なのかもしれません。
ひなパパは挨拶の時に、娘が同じ場所で披露宴をすることになり、とても感慨深いと話してました。(これって親孝行?)
パーティースタイル&会場装飾
次にどのような形式にしたかというと・・・。
始めはフレンチフルコースの正餐スタイルを考えましたが、それだとテーブル内の人としか話をしなかった、なんてことにもなりかねないので、なるべく広くコミュニケートできる場を作りたい、お仕着せではなく、親族だけならではのアットホームなパーティーにしたいと思い、着席ブッフェスタイルにしてみました。
会場は普通の宴会場ですが、庭園に面していて前面ガラス張りの階段状の窓があり、景色は抜群!(ちょうどディナータイムだったからほとんど見えませんでしたが、所々ライトアップされていてキレイでした★)
人数は20人弱だったので、丸テーブルを3卓使用し、各席に2人の席を設けました。ただ、それ以外の席は事前には決めず、ひな達が皆さんをお迎えするとき、両家が均等になるようにクジをひいてもらい、そのテーブルの中で自由に座ってもらうスタイルにしました。
実際には、直前の欠席で席の割り振りが狂ってしまい、どこに座るかで一悶着(というと大袈裟ですが、)ありましたが、そこは親戚だけのパーティー、何事もなく収まりました。
装飾は花のみ。花にはお金をかけ、会場の広さに負けないようにボリュームを持たせました。
色は白と青を基調に紫やグリーンをプラスし、各テーブル、会場に備え付けられているコンソール、そしてブッフェ台に花をアレンジしてもらい、どちらかというと少しシャープで大人っぽい雰囲気に仕上げてもらいました。
コンソールには、挙式時の写真集やオーストリアでの結婚証明書を飾り、いつでも誰にでも見てもらえるコーナーも作りました。
窓側のテーブルには水に浮かべるキャンドルに火を灯してもらい、開宴前までそこでカクテルタイム。照明を少し落とした中でキャンドルの光が揺らめき、とっても良い感じでしたよ。 (今思えば、その写真を撮り忘れたのが、とーーーても悔やまれてならないです)
準備
当日までの準備はやはり直前にバタバタと行いました。(笑)
小さなパーティーだし、ひなもブライダルの仕事の経験があったので、結構楽観的に考えていたのね。でも、直前はやっぱりやることがたくさん出てきて、パーティー前1週間位はずっと夜中の1時頃まで作業してました。こんな状態が肌に良いわけがなく、案の定、顔にはぷつぷつと吹き出物ができてしまったのです・・・(T-T)
今回は挙式地に因み、可能な限り『オーストリア』に拘りました。 やったことといえば・・・
招待状作成、宛名書き等発送準備
今は可愛らしいものから和風なものまで手作り用のセットが数多く売っているので、それを利用して自作。今はCD付きのものまであり、いちいち設定をしなくていいので楽チンでした。
挙式のアルバム作成
外注すると高くてあまり良いものがなかったので、パーツを買い、レイアウトを考え、自分で作りました。
ところどころに花のシールを飾ったり、ミニカードに場所名を印刷してレイアウトに加えたり、作り始めは、それなりに楽しんでいましたが、日にちが迫るにつれ、イライラへと変化していきました。(-゛-)
引出物のラッピング
引出物は、新婚旅行時に見つけたオーストリアの貴腐ワイン。現地で注文したのでもちろんラッピングはされていない状態。ただ、1本ずつ木箱に入っていたので特に包みはせず、赤と白のリボンを重ねてオーストリア国旗に見立て、斜めがけにしてリボン結びをしました。これが結構大変・・・。ただでさえ外れやすい斜めがけにプラスして、国旗に見えるよう赤・白・赤の幅を均等にする等、細かい作業で、ブツブツひとり言を言いながら作業してました。
当初はこのワインだけでしたが、袋の中が寂しいので、これにデメル(ウィーン王室御用達!)のチョコレートケーキをプラスしました。もちろんこれは日本で、それもパーティーの4日前に買いに走りました。だって、思いついたのが最終の打ち合わせを9月下旬に終えた後だったんですもの・・・(^^;
席決め用のくじ
この日の私たちの衣装に合わせ、これは和紙の千代紙を使いました。裏面にテーブル記号を印刷し、それをくるくると巻き、両家色違いのリボンで結んでそれぞれ籐のカゴに入れて用意。カゴもそのままでは寂しかったので、リボンで装飾。
BGM
もちろん!サウンド・オブ・ミュージックとヨハン・シュトラウス、モーツアルトでまとめました。大まかには、迎賓〜歓談までをワルツとモーツアルトでまとめ、歓談中はサウンド・オブ・ミュージック、そしてお開き〜送賓は、挙式時に『結婚行進曲(メンデルスゾーンのほうね!)』で退場したかったのにそれが叶わなかったので、ここぞとばかりに流してしまいました!それに続けて大好きな『威風堂々』と、これからの出発を意味し、行進曲で元気に締めくくりました。
このBGM決めが一番大変な作業だったように思います。これが小さなパーティーだから良かったものの、大きな披露宴だともっともっと悩むんだろうなぁ・・・と、ブライダルの仕事をしていた時に音楽がなかなか決まらないカップルの事を思い出し、妙に納得。
当日
さて、当日の2人の衣装はブッフェスタイルということもあり、ひなはもちろん、ゲストも動きやすいようにと、振袖を着ることにしました。10年前の成人式時に作ってもらって以来、謝恩会、仕事初め・・・と、5〜6回は着ましたが、ここ5〜6年は袖を通すことがなかったのです。元々着物は好きなので、これを最後にと着ることにしたのです。彼は普通のスーツでシャツ&タイの色合いを振袖に合わせ、胸元にチーフを添えました。
このホテルで披露宴をするカップルには宿泊のプレゼントがあるのですが、ひな達は少人数なので対象外でした。でも、特別サービスで用意してもらい、おまけに、チェックイン時にひなが○○ホテル勤務とわかると、なんと差額ナシで倍額のスイートルームへランクアップしてくれたのです!図々しいと思いつつも、婚礼の申込み時に名刺を渡しておいたんです(^0^)/ ホテル名か、はたまたボスの力かわかりませんが、自腹で泊まることは滅多にない部屋に2人共大喜びでした。
ダンナ共々「使えるコネは最大限に利用しなくちゃねーぇ♪」という結論に達しました。
この日のヘアメイクは自分で手配していました。
だって、ホテルに頼むと和装(白無垢や打掛)と同じ料金がかかり、更に持ち込み料も含めると10万を軽〜く越えてしまうんですもの。バカバカしくて初めから頼むつもりはなく、宿泊する部屋まで出張してくれるところを探し、ヘアメイク&着付け、おまけにひなママも着物だったので、そちらも併せてお願いしました。
そこは事前のヘアメイクリハーサルが含まれているにも関らず、料金はホテルの半額以下。ひなの細かい注文やワガママにも快く応じてくれて、とても気持ち良く支度をすることができました。
迎賓は前出の通り、ひな達がドア前に立ちくじを引いてもらい、中へ案内。
司会はもちろんひな達2人。進行は、開演の挨拶→乾杯→親族紹介→歓談→新郎父挨拶→お開き→送賓という、本当に簡単なものでした。ただ、親族紹介は自己紹介形式に。名前と続柄だけでいいと考えていたけれど、いざ始まると、小さい頃のエピソード等、楽しい話がたくさん出て和やかになり、かえって良い形となりました。でもね、結構恥ずかしい話も出ましたよ・・・(でも止められない)
その後はお開きまで歓談タイム。
ひな達は各テーブルを回り、各席で食事と会話を楽しみました。アッという間でした。「えっ?!もう?」というカンジ。
最後は彼パパの挨拶で締め。そういえば、「もう若くない2人ですが・・・」と言われたっけ。確かにそうだけど、ぜっんぜん嬉しくないわ。(T-T)
引出物は、お見送りをする際に2人から手渡しました。それ以外に、会場の装花を人数分にわけて包んでもらい、一緒に渡しました。せっかく飾った花だもの、皆さんにもお裾分けしたかったのです。ひな&彼ママへは、卓上装花を丸々一つずつ、花束贈呈をしなかった代わりにプレゼントしました。でも、結構大きかったので、持って帰るのが大変だったみたいです(^^;)
何はともあれ、これでパーティーは無事に終わりました。
宿泊する人はいなかったので、玄関でお見送りをしてホッと一息。
その後は疲れていながらも、せっかくセットしてもらった着付けを崩したくなく、また、2人だけで慰労会?もしかったので、ホテルのBarで飲みなおしました。
そこで、ひな達の装いが回りと違うことに気づいたホテルスタッフが「ご結婚式だったんですか?」と聞いてくれ、照れながら「ハイ」と答えたら、何と、お皿に"Congraulation!"と書かれたケーキをサービスしてくれ、尚且つ写真を取ってカードにして渡してくれました。 こういう細かな心遣いは、本当に嬉しいですね。同じホテルマンとして惚れ惚れしたワンシーンでした。
何はともあれパーティーも考えていた以上に盛り上がり、ホテルライフも素晴らしく、本当に良い1日を過ごすことができました。
後日ひな伯母から、「今まで出た中でも本当に良い披露宴だったわ。特に2人が司会をしたのが良かったわ〜。」と言われました。
彼ママからもご苦労様のメールが入っていて、「特にひなさんの・・・」と書かれてありました。(*^0^*) 彼はちょーっと納得いかないみたいだったけどね!文句言いながらも頑張った甲斐があったというものです。
さて次は、披露宴という仰々しいものではないにせよ、彼ママ側の親戚への結婚報告&顔合わせを兼ねた食事会を、ひなのホテルで行います。プチ披露宴みたいなものかしら?自分が働いているホテルにダンナも含めて家族を連れて行くのが初めてなので、食事会よりも、そっちのほうが緊張しそうです。(笑)
ひなの結婚体験談2月8日
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