彼の気持ち
何が何だか分かりませんでした。 連絡が取れなくなって一日、二日・・・。 最初は「具合でも悪かったのかな。」と思いました。 でも、三日、四日とたつうちに、不安が膨れあがりました。 彼は普通に出勤していたし、仕事では普通に見えました。 それなのに、今まで毎日のように届けてくれていたメールは全く来る気配がありませんでした。
辛くて辛くて気が狂いそうでした。 何度メールしても何度電話しても、彼がそれに応えてくれることはありませんでした。
そして一ヶ月。 バレンタインの日に私は彼のアパートに行きました。 当時、彼はアパートを借りていたものの、実家に住んでいたのでそこにいないことは分かっていました。 バレンタインの贈り物を持って、玄関に入り、そこでメッセージを書きました。 本当は「さようなら」を書くつもりでした。 私に一生懸命向き合ってくれた彼が一ヶ月連絡をしてくれないということは、やっぱり彼が私から離れたがっているということだと思ったからです。 それを私に言えないで苦しんでいるのなら、私から言おうと思いました。
でも、どうしてもどうしても「さよなら」が書けませんでした。 だから、「ずっと好きです」と書きました。 すごく素直にそう思ったのです。 たとえ彼がもう私に向き合ってくれなくても、二度と会ってくれなくても、ずっと彼が好きだと思いました。
それから数日後、彼から手紙が届きました。 そして彼の気持ちが分かったのです。 『辛かったことをずっと言えなかった。』という私のメールが彼を苦しませていたのでした。 私が辛いことに全く気づかずに自分だけ甘えていたことを彼はひたすら謝っていました。 私が彼に甘えられないのは、自分が不甲斐なく頼りないからだとも。 こんな自分では幸せにしてあげられないと手紙には書いてありました。
手紙を読んだ瞬間、私は電話の前に走りました。 携帯に出てくれないことは分かっていたので、直接実家に電話しました。 そしてお母さんにつないでもらい、一ヶ月ぶりに彼の声を聞きました。
とにかく一生懸命でした。 彼を失いたくない一心でした。
「よく考えた方がいいよ。もっと自然体で無理しなくても甘えられる人がいるんだよ。俺じゃ駄目だって事だよ。」 そう言い張る彼に言いました。 「もう一人で考えるのはやめようよ。二人で考えよう。あなたじゃなきや駄目なんだよ。」
そして次の日、私は彼に会いに行きました。 顔を見た瞬間、涙がとまらなくなって、彼にしがみついていました。 「どこにも行かないで。」 声にならない声でそういったことを覚えています。 「馬鹿だなぁ。もっと素敵な人がいるのに。本当に馬鹿だなぁ。」 そう涙声で言ってから彼はこう言ってくれました。 「もうどこかに行ってって言っても離れないからね。」
この苦しかった一ヶ月の間、私はももカフェで出会ったお友達にいっぱい励ましてもらいました。 普通だったら駄目になっていたかもしれない私たちの赤い糸が、あと少しのところで切れなかったのは、私を応援してくれた方たちのおかげだと思っています。
一ヶ月で私のジーンズはすっかりブカブカになっていました。 それがぴったりに戻った今でも、このときの苦しさと戻れたときの喜びは忘れません。
あげはの結婚体験談 1月27日
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