告白。そして失恋。
ミレニアムの元旦。 年賀状の束を眺めて、じーーーっと考え込んでいました。 まっきぃからは来てなかったんです。
学校が休みに入る前、意を決して住所をメモってもらい、手書きした年賀状の中でも、一番できの良いものを彼に送っていました。
でも、そのことに気がついたのが、もう夕方でした。すぐに気がつかなかったんだから、やっぱり彼を想っているわけではないんだな…と、ちょっとホッとしていました。
その後、出かける車の中でゆずの「出口」という曲がかかっていました。当時何度も聞いた曲なのに、急に涙が出てきてしまった。
“なにもなかったら 本当に こんなに苦しまずにすんだのに”出だしのその歌詞を聴いて、「私はそういう思いをしたくなかっただけなんだ」と、自分の中で「理解」してしまったんです。やっぱり、ほんとは好きで好きで、仕方なかったんだと。
ただその気持ちを認めて、これまでのように叶わない想いに振り回されたくなかった。だから、あれこれ理由をつけてなくそうとしてたんだな…と。
翌日2日。
自分でもびっくりするぐらい素直でした。 一日もやもやと考えて、お風呂の中で、この日告白することを決意しました。前日に気がついちゃった思いは、もうどうしようもないぐらいに、おっきく膨らんでしまっていたんです。
震える指で「電話してもいい?」とメールをしました。 実家に帰ってるらしく、まっきぃから「いいよ」とメールが来たときは、心臓バクバクでした。
あんなに気になっていた、あの彼女や他の女の子たちが頭から消えていました。この際、なんでもいい。今さえ素直になれたら。半ば勢いだけで気持ちを伝えました。
結果は・・・・NO。
まっきぃもあれから、他に想い始めた人がいて、その人に振られてしまったとこだったというのです。(今思えば、まっきぃも不器用な人でした。好きなのにうまく表せなかったんだろうなぁ)
「いま、その気持ちを受けたら、俺が彼女に告白したことが嘘になる」 それが理由でした。
自分のタイミングの悪さを嘆いたけど、でも、まっきいは最後までやさしかった。電話を切るのも、私が切るまで待っててくれた。
今、まさにあの「出口」だなぁ・・・と、しみじみ思ったことを覚えてます。 でも、不思議と涙は出なかった。
その日の夜中、ゆっくり考えました。「好きだ!」と思って勢いで告白したけれど、考えてみれば私は彼のことを何もしらなかった。学校で見せる、ほんの一面の姿とまっきぃと言う名前だけ。授業が終わって、部屋へ帰ったら何をしてるのか、バイトが何なのか、何が好きなのか…。何も知らないけれど、まっきぃと一緒にいると、安心できて気持ちが穏やかでいられる。確実なのは、この人と一緒にいたい!という気持ちだけでした。
それからしばらくして学校が始まりました。 私はうまく今までどおりに接することができました。もともと、何にもないふりをするのは慣れていたし、うまく周りのみんなに知られずに済ますことができていました。
サークルは年明けに始動しはじめ、無事第一号のフリーペーパーを出し、いくつかのCDショップにお願いをして、置いてもらうこともできていました。
バイトにサークルに学校と、本格化する就職活動。 忙しさにごまかされて、まっきぃへの思いはだんだん、小さくなっている気がしていました。
それでいい。 実らなかった思いなんだから、もう無理をすることはない。 忙しい日々は、そう納得させるのには十分でした。
でも、ふとした瞬間に盛り上がる気持ちを、コントロールできずにいました。
ゆう☆の結婚体験談1月31日
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