結婚奮闘記

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オーストリアにて挙式&入籍

 ザルツブルグに着いて3日目。いよいよこの日がきました!

 朝7:30にヘアメイクさんが来ることになっていたのに、朝が弱いひなは、相変わらずギリギリまで寝てしまい、大慌て!

 ヘアメイクさん到着後、早速準備開始。

 「欧米の人はパーティー等でアップにすることも多いから、ヘアスタイルに関しては心配しなくて大丈夫よ。」と行き着けの美容師さんに言われていたので、リハーサルの時の写真を見せて、後はお任せ。

 この時は、手際よく髪を巻いていくのを鏡越しにジーっと見つめつつ、メイクの心配をしていました。いろんな失敗談も聞いていたし、特にひなはアイメイクに拘りを持っていたので、上手くいくかドキドキ。いくら通訳さんがいるとは言え、細かなニュアンスはなかなか伝わらないもので、案の定、アイメイクに関しては自分でやったほうがいいでしょう、とメイクさんに言われてしまい、花嫁自ら施しました。そして最後にベールとティアラを付けて出来上がり!
(この間ひなは、新郎の存在をすーーーっかり忘れていました・・・ゴメンネ)

 彼も緊張していたらしく、珍しく、「髪型どうしようか?こうがイイ?それともこう?」なんて聞いてきたので、ひなはベール&ティアラを着けたまま、ドライヤー&ブラシを持ち、彼の美容師に変身しました!(笑)

 さて、ヘアメイクの後は着付け。

 通訳さんが手伝ってくれて、まずパニエを入れ、バックにズラーーーーッと並んだくるみボタンを一つ一つ掛け、全ての準備が完了。

 その時には新郎である彼も、タイに四苦八苦しながらも何とか着付け終了。そしていざ出発!となりましたが、思い描いていた優雅な支度とはほど遠く、バタバタとしたものでした。

 ホテルの外にはボンネットに花をつけたベンツが待っていました。ベンツといえども普通のセダン。やっぱりパニエの入ったドレスで乗るには、リムジンくらいの広さがある車でないと大変です。乗り口が狭いので、乗り降りするのに一苦労でした。ドレスもシワシワだし、車の油汚れがつかないか、ヒヤヒヤでした。

 私たちが挙式をしたのは、ザルツブルグから車で30分程の所にあるリゾート地の一都市、モントゼー市内のモントゼー宮殿でした。ここ一帯は湖が点在する美しい場所で、一般的にはザルツカンマーグートと呼ばれ、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台としても有名な所なんですよ。

 ちなみに、ザルツブルグは「塩の城」、ザルツカンマーグートは「塩の宝庫」、そしてモントゼーは「月の湖」という意味なんですって。素敵でしょ?

 なので、車の中のBGMはもちろん「サウンド・オブ・ミュージック」。

 私たちが到着したときには既に列席者は到着していて、アシスタントをしてくださる市の関係者の方やカメラマンと共に出迎えてくれました。車に花をつけていたからか、とーっても目立っていたようです。車を降りると更に目立ち、観光客もカメラ片手に私たちを撮影してました。

 こちらからの持ち物として結婚指輪とリングピローを預け、ブーケ&ブートニアを受取り、まずは、映画の中でマリアとトラップ大佐が挙式をしたことで有名な教会の中で記念撮影をしました。本来なら祭壇の中には入れないのですが、ウェディングの場合は特別に許されているようです。でも、私達は教会の中をゆっくり見ることもなく、慌しく撮影をして出たのでした・・・。かなり残念(T-T)

 その後は、挙式が行われる部屋に行くまで、あらゆるところで写真撮影。入り口、階段、廊下・・・。その度に、通訳さんを通してカメラマンよりリクエストが。「腕組んで〜」「手繋いで〜」「笑って〜」「はい、そこで見つめ合って〜」。で、極めつけは「新郎さん、眼つぶらないようにしてください!」・・・。確かに、出来上がった写真は、眼をつぶっている写真が多かったわ!

 たくさんのシャッター音やフラッシュを浴び、どのカメラを見ていいやら、2人とも戸惑いっぱなしでした。

 特に、写真が苦手な彼は頑張ってくれました。彼は、意識しないと口角が下がっちゃうんです。だから、とっても怖そう&怒ってる顔に写りがちなので、日頃からひなが「口角上げて!口角ー!」と言っていたの。それを思い出して、「口角上げるんだよね!」と確認してました。

 さて、部屋の前まで来たところで、新郎と列席者は一足先へ中へ。本来なら全員入って席についたところで挙式スタートらしいけど、せっかくだからと、ひなパパと入場することになったのです。だから、皆が席につくまでドアの外でしばらく待機した後に入場しました。

 式次第は、正直言ってあまりよく覚えていません。(笑)

 市長代理の方が式を司ってくれましたが、とても暖かい話の後、誓いの言葉→指輪の交換→誓いのキス→結婚誓約書にサイン(2人+立会人として両家パパ)→赤シャンパンで乾杯!だったと思います。

 式はもちろんドイツ語で。だから、誓いの言葉もドイツ語で、2人とも元気よく「Ja(ヤー)」と答えました!

 指輪の交換では、ひなの指になかなか指輪が入らず、「too small!」と言われてしまう等ハプニングもありましたが、木の温もりが感じられるこじんまりとした部屋で、木漏れ日が入り、人も環境も素晴らしく、本当に一生の思い出に残る式を挙げることができました。

 最後の乾杯では緊張が解けたせいか、2人して、珍しい赤シャンパンを2杯も飲んでしまいました・・・^^;

 赤シャンパンで乾杯の後は、列席者一人一人と握手して言葉を交わしました。

 実はね、式の最初から、隣で目頭を押える父の姿が視界に入ってきてジーンときてたんだけど、必死でこらえてたのね。でも、面と向かって握手して「今までありがとう。これからもよろしくお願いします。」と挨拶したら我慢しきれなくなっちゃって、結局泣いてしまいました。母の時も、母が既に眼に涙を貯めているのを見て、これまた涙・涙・涙・・・。お陰でその後の写真は眼が赤く腫れて写っちゃってるんだ。恥ずかしい・・・。

 この一件、「こんなバカ娘でもカワイイんだねぇ・・・」と、彼には今でもからかわれてますわっ!(-"-)ムカッ!

 厳かな挙式の後は外に出て、またまた写真撮影です。今度は宮殿の中庭で。

 ただ、挙式も終わって緊張もほぐれ、列席者全員での撮影等、和やかな雰囲気でした。が、ここでは皆が見ている前でチューさせられました。(*^-^*)  後でお義母さまが撮った写真を見ると、チューする寸前の写真があり、なんと!ひなからねだっているかのように映っていました。(恥)

 たくさんの写真を撮った後は馬車に乗って街中をぐるぐる回った後、ランチ会場へ。この道中ももちろん注目のマト。でも、景色もキレイで、皆が「Congratulation!!」とお祝いしてくれてとーっても嬉しかった。人のあったかさを感じました。笑顔で手を振り、気分はすっかりお姫さまでした。(笑)

 ランチ会場は湖畔のホテルのレストラン。湖に面したテラス席で景色も良く、和気あいあいと食事をしました。

 締め付けられてた割には、ひなもたくさん食べましたよ〜。

 ちゃんとWedding用にメニューカードも作ってくれていました。でもね、名前のスペルがちょっと違ったの。まぁ、それも思い出として大事に持ち帰り、結婚証明書と一緒に大切に保管してあります。

 楽しい食事はアッという間に終わっちゃうんだね。まだまだ皆と一緒にいたかったのに、宿泊先が違うため、ここで一旦お別れとなりました。列席者はバスでホテルへ。ひな達はサウンド・オブ・ミュージックツアーをしながら帰りました。道中、映画の撮影に使われたいろいろな所に案内してくれました。ドレスにも関わらず、ぷらっと観光もしたし、写真撮影もしたよ。そういえば、カラヤンが住んでいた家も案内してくれました。(家の人には不審がられちゃったけど・・・^^)

 そうこうしている間にホテルに到着。通訳さん、運転手さんと記念写真を撮り、記念すべき1日は無事終わりました。

 ひなも彼もモントゼーの景色の美しさにすっかり魅せられ、「将来住めたらイイネ♪」と話しています。実現するかな?

 そして、帰国後の8月8日、モントゼー市発行の結婚証明書と婚姻届を市役所へ提出し、日本でも正式に夫婦になりました。

 ちなみにこの日を選んだのは、大安&八並びの末広がりだったからです。

ひなの結婚体験談2月9日



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