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2008年流行語大賞に「婚活」がノミネート

2008年のユーキャン新語・流行語大賞が12月1日に発表されます。
流行語大賞の候補60語を見てみると、遠い昔のように感じる言葉もちらほらあり、
1年が経つのは早いなぁ〜とこんなところでも感じました。

候補の中に『婚活』という言葉がノミネートされていました。
これは、就職活動を『就活』と呼ぶのと同じで、『結婚活動』の略語です。

『婚活』という言葉は、去年の11月5日号のAERAでデビューしました。
最初、聞いたときは、結婚相談所の策略かと思ったのですが、
そうではなく、中央大学の山田昌弘教授とジャーナリストの白河桃子さんが、
少子化に対して危機感を感じ、生みだした言葉のようであります。

おふたりの共著である「婚活時代」を読みました。
今、結婚するのは大変みたいです。
結婚したくても結婚できない。
結婚したい気はとってもあるのに、結婚相手が見つからないのです。

年齢別未婚率を見てみると、
★30〜34歳男子
 (1970年は11.7%) → (2005年は47.1%)
★30〜34歳女子
 (1970年は 7.2%) → (2005年は32.0%)

☆25〜29歳男子
 (1970年は46.5%) → (2005年は71.4%)
☆25〜29歳女子
 (1970年は18.1%) → (2005年は59.0%)

1970年頃までは、ほとんどの人が結婚できいましたが、
このままだと、今の若者の4人に1人は一生に一度も結婚しないそうです。
本人達がひとりで暮らしていても幸せならばいいのですが、
結婚願望が強い人まで結婚できない時代なので、婚活が流行るようです。

統計からみると、変化が現れたのは1975年辺りからです。
この辺りくらいから「できちゃった結婚」も増えてきます。
1975年は恋愛や結婚に対しての価値観が変化する分岐点のようです。

恋愛=結婚という考えは崩れ、中学生から男女交際するようになり、
昔は、親が決めた許嫁がいたり、おせっかいな上司や近所のおばちゃんが
結婚を斡旋してくれましたが、今ではすっかり見られなくなりました。
誰と恋愛しても自由ですし、結婚してない自由も認められるようになりました。
山田教授も著書の中で下のように語っていましたが、
このような「自由」な社会がもたらした結果かもしれません。

結婚年齢が多様化しているとか、結婚しない人が増えているというと、
一般には、自分の意志でそうしている人が増えたからだ
と思われがちですが、実際にはまったく逆です。

結婚年齢がばらつくことにより、
逆に、自分の思ったタイミングで結婚できるとは限らなくなってくるのです。
就職にしろ結婚にしろ、自由化が起これば思いどおりにならなくなる、
というパラドクスです。

選択肢が増えれば増えるほど、自分の思い描いた選択ができなくなる。
その結果が現在の急速な晩婚化、非婚化の進展となっている。



いろんな分野で規制緩和による自由化が進み、状況は変化してきましたが、
女性の結婚に対する意識そのものは、昔も今もそんなに変わってなくて、
尊敬できる人と結婚したいし、結婚相手に甘えたい女子が多数派です。

しかし、男性は違います。
今の若い男子の心はガラスのように繊細で傷つきやすく、
告白して傷つきたくないので、恋愛に対して受け身の男子が増えています。
また、結婚という形で責任をとりたくない男性も増えているようです。

こんな状態なので、モテル男性は昔ながらの亭主関白な男ばかり。
少数のもてる男性に多くの女性が集中しているようです。

結婚したい女性のみなさま。
待っていても白馬の王子様は現れないようであります。
どんなに自分に魅力があっても、ただ待っているだけは結婚できません。
恋人がいる人もいない人も女がガンガン責めないとダメみたいです。

「婚活時代」には興味深い話がまだありましたが、今日はこの辺りで。

【結婚】こまったときはおたがいさま


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