ももカフェを立ち上げた頃、20代の女の子達が、 「早く30代になりたい」「30代に憧れる」と語ってましたが、 あれから約10年、30代に憧れる人に会わなくなりました。
あの頃、彼女たちが憧れていた30代女性は、今のアラフォー世代。 他の世代と比べると、わりと恵まれた環境で育っていて、 前向きで元気な人も多いから、憧れたのかなぁ。 今の30代は就職氷河期世代。 ロストジェネレーションなんて呼ばれていて 下の世代から見ると、大変そうに見えるのかも。
さて、私の30代の感想は、厄年が長い! 女の30代は厄年が6年もあり厄年だらけ。 長いのは私だけじゃないけど、6年間は長かったです。
厄年は、平安時代に陰陽道という考え方から生まれた言い伝えで、 災難に遭いやすい年なので気をつけましょうね、という教えであります。
男性は42歳(しに)、女性は33歳(さんざん)の年が、 一生のうちで最も危険な大厄だと言われています。
私の母の厄年は、仰るとおり散々でした。 当時、仕事に追われていた母は、厄払いに行ってませんでした。 「あなたがよくても周りに災難がふりかかるから厄払いしたほうがいいわよ」 と周りから言われていたので、厄年のことは気にしていたようでした。 そのうちそのうちと先送りしているうちに、不幸に見舞われ、 本厄の33歳の時は、最愛の母親を亡くしました。私の祖母です。
母は、「私のせいだ、私のせいだ」と自分を責めていました。 火葬場では、「おかあちゃんを燃やさないで〜」と半狂乱のように泣き叫び、 棺桶をぎゅっと抱きしめて離れようとしませんでした。
人はいつか死ぬことは母だってわかっていたけれど、自分の厄年と重なり、 祖母もまだ若く、突然の死だったからショックだったんだと思います。 そんな母を見て子ども心に「私は絶対に厄払いに行こう」と決心しました。
30代になり、その約束は守りました。6年間きちんと厄払いしました。 とくに大厄の33歳の時は、1円玉を33枚握りしめて、お寺に行き、 階段に一枚一枚1円玉を落としながら、厄を落としていきました。
女性の30代は、体型の変化や体力の衰えを痛感する年頃でもあります。 30代のうち6年間も厄年なのだから、それなりに何かは起こるものです。 私は、大厄で子宮に病気が発覚し、けっこう凹みました。
それでも、厄払いしてよかったです。 厄払いしなくても、同じ人生だったかもしれません。 でも、厄払いしなければ、もっと辛い試練に遭遇していたかもしれません。 ふたつの人生は選べないので、別の人生の善し悪しはわかりませんが、 厄払いを済ませておけば、気分的に落ち着くことは間違いありません。 マイナスな気持ちはマイナスな出来事を引き寄せますしね。
厄年は、地方によって違いはあります。 年齢は満年齢ではなく数え年の年齢が一般的です。 たまに誕生日の日から厄年だと勘違いしている人もいるようですが、 数え年は、生まれた年を1歳とし、元旦に1歳ずつ年をとりますから、 誕生日から厄年がスタートするのではありません。
また、旧暦では、立春が1年の始まりです。 旧暦で厄年を決める地方もあり、旧暦だと 誕生日が1月1日から節分までの人は、1年早まるので注意です。 (例えば、1970年2月1日生まれは立春より前に生まれているので、 1969年生まれの人達と一緒に厄年になる場合もあります。 地方によって違うので、厄払いしてもらう先で確認してみてください) 厄落としの方法も地域によって違うみたいです。
平成22年(2010年)の厄年を書いておきます。
★女性の大厄33歳 前厄32歳 昭和54年生まれ 本厄33歳 昭和53年生まれ 後厄34歳 昭和52年生まれ
★女性の小厄37歳 前厄36歳 昭和50年生まれ 本厄37歳 昭和49年生まれ 後厄38歳 昭和48年生まれ
★女性の厄年19歳 前厄18歳 平成5年生まれ 本厄19歳 平成4年生まれ 後厄20歳 平成3年生まれ
●男性の大厄42歳 前厄41歳 昭和45年生まれ 本厄42歳 昭和44年生まれ 後厄43歳 昭和43年生まれ
●男性の厄年25歳 前厄24歳 昭和62年生まれ 本厄25歳 昭和61年生まれ 後厄26歳 昭和60年生まれ
平成生まれも厄年なのですね・・・。 ちなみに、厄年に出産すると厄も落ちるといわれます。
11月5日
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