4年前からダイエットを始めました。 美しくなることが大きな目的ですが、 もうひとつ大きな目的があって、 それは更年期障害の予防対策であります。
閉経はだいたい40代半ばから50代半ばの間で訪れますが、 初潮や生理に個人差があるように更年期も人それぞれ。 10年くらい苦しむ人もいれば、3ヶ月くらいで終わる人もいます。 更年期障害で苦しんでいる人を見ると、ホルモンバランスの崩れだけでなく、 食生活や生活習慣の影響も大いにあるように思えるんですよね。
うちの母親の更年期障害は、それはそれは重かったのであります。 その頃の更年期障害は、今みたいに認知されていませんでした。 だから、壊れていく母親に周りもわけわからなくて大変でした。 でも、本人が誰よりも一番つらかったんだよね。
はじまりは「針」でした。 母親は経営者で従業員を抱えていました。 母は仕事も頑張っていたけど、家事もよく頑張っていました。 料理も上手で綺麗好き。お裁縫も好きで家のものはほとんど手作りでした。
ある日、母のもとで働く人から私の職場に電話がかかってきました。 母が仕事に来てないと。しかも1週間も休んでいると言われました。 子どもが病気になっても仕事に行っていた母です。 休むなんて考えられませんでした。 驚いて家に電話しましたが、母は電話に出ませんでした。 何度かけても電話に出ないので、休日に実家に帰ることにしました。
実家に戻ると、母は寝ていました。 私の顔を見ると、しくしく泣きだすのです。 どうやら針仕事している時、身体に針が刺さったみたいで、 「針の先が身体にささって痛い」とおいおい泣くのです。 「病院に行ったの?」と聞くと、 「どの医者もちゃんと診てくれない」と泣いてばかりでした。
よく聞くと、知り合いの医者に診てもらうのは、 恥ずかしいからといって遠方の病院に行ってました。 なんとか母を説得して、知り合いの知り合いに診てもらいました。
診察が終わるとご機嫌の母親。 やっと針がとれたみたいで、大喜びです。 「よかったねよかったね」と私も安心して帰りました。
しかし、それでは終わりませんでした。 今度は骨がささったのです。 同じ先生に骨をとってもらったみたいだけど、 「これからは気をつけてよ」と私は電話口で怒りました。
それからしばらく連絡がありませんでした。 その頃、仕事が忙しかったから、母のことは忘れていました。 でも、私に心配かけたらいけないから連絡してこなかっただけで、 その後も骨がささり、病院のお世話になっていました。
1ヶ月後くらい、母からまた連絡がありました。 話を聞くと、お世話になっていた医師が転勤するとのこと。 まあそれはそれで仕方のないことなんだけど、ここからが問題で、 先生から引き継ぎで紹介された先は、精神科のお医者さまだったのです。
実は、母の身体に針も骨も刺さってなかったのです。 一度も刺さったことがなかったのです。 お世話になった先生は、どうやら付き合ってくれたみたいで、 そろそろ精神科で治療したほうがいいと判断したようです。 ホントに痛かったみたいだから、信じられないと驚く母。 そのお医者さまのことは信頼していたので、 さすがに信じたみたいだけど、ショックを受けてました。
こういう原因不明の症状は不定愁訴と呼ぶそうです。 その後も顔のほてり、汗かき、どうきなど 更年期特有の症状に悩まされていました。 そして、骨粗鬆症になり、脳梗塞になり、とってもつらそうでした。 良くなったり悪くなったりを繰り返し長い間苦しみました。
そんな母を見てきたし、私も女性特有の病気によく罹っているので、 そうならないために健康に気をつけなくては!と思っております。
食事、運動、睡眠、冷やさないが大事なのはもちろんなんだけど、 ミネラル不足によっても更年期障害がおこるといわれています。 急に補給しても遅いので(とくに30代になったら)意識してミネラル補給を。 ※ミネラルは、亜鉛、カルシウム、鉄、マグネシウムなどです。
9月23日
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