便利さがイライラの原因に。自然の力で癒す
人工的な街(都会)で、何か問題が発生すると、 人は、責任の所在を探すようになる! と養老孟司先生が仰ってました。
たとえば、 山登りの最中に、石につまずくと、 「足下に注意しなければ・・・」と自分に言い聞かせます。 しかし、これが、銀座のど真ん中で石につまづくと、 「こんな所に石を置いたのは誰だ!」とプリプリ怒りだします。 このように、アクシデントは全く同じでも、 都会でアクシデントが発生すると、その責任は自分にはなく、 他の誰かのせいになり、責任の所在を探すようになる!というわけです。
悪いのは親、悪いのは先生、悪いのは友達、悪いのは社会という感じに、 何でもかんでも人のせいにしてしまう風潮は、 生活が便利になりすぎて、人間の脳も都市化されたのが原因のようです。 そう考えると、親による虐待も同じかも。 生まれたばかりの赤ちゃんは自然で、まだ都市化されていません。 腹が減ったら泣いて食べさせろと訴え、時間でごはんを食べてくれるわけではない。 マニュアル通りには動いてくれないし、目を離すと何をするかわかりません。 嵐や地震が突然やってくるように、子どもは自然です。 なのに、都市化された親は、子どもにも完璧を求めようとしてしまい、 突然、嵐がやってくると、パニックを起こしてしまうのかもしれません。
働く意味のところでも書いたけど、 小中学生の山村留学や大学生の中国工場研修で成果があるのは、 自然の力で脳が活性化され、人間らしさを取り戻せるからなんだろうね。 旬の食べ物を食べると元気になれるのと少し似ているのかも。
イライラするときは、便利な都会に毒されているのかもしれません。 どこに行ってもコンビニがある時代で、 人工的でない場所を探すのは難しくなってきたけど、 疲れたときは、海や山に行って、汗をカキカキする時間も大切ですね。 マニュアル本で頭を使うより、癒され効果はあるように思います。
健康になるためにできること
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