働く意味とは?20歳の中国工場体感記
フジテレビのドキュメンタリー番組「NONFIX」で、 “働く”ってなに?20歳の中国工場体感記が放送されていました。
生きる意味だけでなく、働くにも意味が必要なんだね。 働くことに理由がいるんだ。そうか真剣に悩んでいるんだ。 だから、それを大学で学ばすんだ。 まず、それに驚きました。 私も「生きる意味」については、10代の頃に考えた事はあったけど、 さすがに「働く意味」については、考えたことなんてなかったな。
ドキュメンタリー番組に話をもどします。 簡単に番組の内容を説明すると、 関西大学商学部の名物ゼミ「中国工場研修」の密着取材です。
もう少し詳しく説明すると、 関大の学生達だけで、誰の付き添いも無く、中国の労働者と一緒に働き、 暮らすことにより「働くことの意味」を学び取る研修のドキュメンタリー。
★研修期間は、2週間。 ★研修先は、中国の工業団地 ★4000人の「ワーカー」と呼ばれる中国人労働者と一緒に働く。
▲「ワーカー」のほとんどは、農村から出稼ぎに来た10代から20代の若い女性。 ▲日本円で「時給60円」。給料のほとんどを田舎の両親に仕送り。
●7人の関大生が参加。 ●自分のやりたいことがわからない女性 ●20歳になっても自立できないと悩む女性 ●人とうまく付き合えない自分を変えたい男性など。
■泊まる寮は1部屋20畳。そこには二段ベッドが並び16人で生活。 ■彼らも特別扱いをされることなく、そこで寝泊まり。 ■ごみだらけ、ほこりだらけ、虫もいるベットだけが自分の場所。 ■食事は、バケツから支給される具のないスープと固いご飯。 ■お風呂の浴槽はなく、水のシャワーかバケツに入ったお湯で身体を洗う。
日本の生活とはあまりにも違いすぎる現実を体験した学生達。 最初は、ごはんもほとんど食べられないし、寝られないし、戸惑うんだけど、 不思議なことに、日を追うごとにだんだん生き生きしてくるのです。 明らかに顔つきも変わり、自分から積極的に動こうとするようになりました。
研修の最後に、彼らは中国人労働者の女の子達に質問します。 いろんな質問があったんだけど、彼らが一番知りたかったことは「働く意味」。
しかし、彼らの期待とはうらはらに、中国人労働者の若き女の子達は、 「働くことの意味」なんて、考えたことなどなかったから、答えられないのです。 その変わり、将来の夢を尋ねられると、目を輝かせて自分の夢を語ります。 時給60円で稼いだお金は、田舎の両親に送っていても、彼女達には夢がありました。
その事に、学生達は、とてもショックを受けます。 そして、働く意味って豊かさが当たり前になっているから悩める悩みなんだ、と悟ります。 だからといって、今すぐやりたいことが見つかったわけじゃないけど、 難しいことにもチャレンジしていきたい、と目をキラキラさせていました。
不登校や非行などの問題を抱えた子どもが、山村留学で自然や人の温かさに触れると、 子ども本来の明るさを取り戻し、生き生きする例はたくさんありますが、 成人した大人でも、環境が変われば、人生観を変えることができるようです。
考えてもこたえが出ない時は、考えるのを止めて、動くといいのかも。 働く意味、生きる意味が知りたいときは、行動してみる。 それでも見つからない時は、環境を大きく変えてみる。 その環境は不便である方がいいようです。 かわいい子には旅をさせよなのですね。 大変なときこそ、大きく変わるチャンス!です。
ドキュメンタリー番組で感じたこと
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